6月4日は虫歯の日、55.8%が口内環境で悩みあり
2018年6月3日 21:17
6月4日の虫歯の日や、6月4日から10日の「歯と口の健康週間」を控えて、口内環境や歯に関する調査結果が発表されている。定期的な歯科検診にかかる人が半数を超える一方、口臭や歯周病などの悩みを持つ人が少なからぬ割合で存在することが分かった。
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■定期的な歯科検診を受けている人は約半数
5月16日、フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールドが「オーラルケアに関する調査報告」を発表した。対象は全国20代以上の男女4,484人で、4月12~16日にインターネット調査を行っている。
定期的な歯科検診を受けている人は51.8%と約半数。20代では34.2%が、30代では47.8%、40代では50.1%、50代では51.6%、60代以上では60.4%と、年齢層が高くなると定期的に検診を受けている人の割合も多くなっている。
■歯石や歯垢、口臭の悩みが多数
口内環境について悩みがあると答えた人は55.8%。悩みの具体的な項目(複数回答)で、最も多かったのは歯石や歯垢の63.0%。以下、口臭(53.3%)、歯の黄ばみ・歯茎の色(46.7%)、歯周病(34.3%)、歯並び(33.5%)、虫歯(27.6%)と続いている。
■メーカー各社の競争が激しくなると予想
歯磨きに使用する歯ブラシでは、手動が84.8%、電動歯ブラシが19.0%。その他のアイテムでは、歯磨き粉(62.7%)、歯間ブラシ(35.2%)、マウスウォッシュ(30.4%)、デンタルフロス(29.0%)などだ。
また同社の保有するマルチプルID-POS購買理由データPoint of Buyによると、2017年度に購入された歯磨き粉で最も多かったのはクリニカ歯磨き(9.4%)。以下、クリアクリーン(9.1%)、シュミテクトハミガキ(7.3%)、デンタークリアMAX(7.2%)、クリニカアドバンテージハミガキ(5.9%)の順。調査では、「今後も高付加価値の様々な商品が発売されることが予想され、ますます各社の競争が激しくなることが予想され」るとしている。
■1カ月に1回以上検診に行く人も
5月31日、リサーチサービスを提供するマクロミルが「大人の口内環境・歯のケアに関する調査」を発表した。対象は全国20歳以上の男女1,000人で、5月11~12日にインターネット調査を行っている。
定期的に歯科検診に行っている人は62.9%。定期検診に行く頻度で最も多いのは「半年に1回くらい」の16.6%。以下、「2、3カ月に1回くらい」(12.4%)、「1年に1回くらい」(10.9%)、「2、3年に1回くらい」(6.9%)、「1カ月に1回以上」(4.6%)なととなっており、1年に1回以上検診に行く人の合計は44.5%。
■「口臭が気になる」は約6割
過去の口内における悩みで、最も多かったのが虫歯の61.2%。以下、口臭(38.0%)、歯の着色・変色(34.9%)、歯石(33.8%)、歯並び(29.4%)と続く。現在の悩みでは、口臭(21.1%)、歯の着色・変色(20.8%)、虫歯(19.2%)が僅差で並んでおり、以下、歯並び(15.4%)、歯周病(14.1%)などとなっている。
口臭の「悩み」ではなく「気になる」に質問を変えると、「とても気になる」(16.0%)、「やや気になる」(45.6%)、「あまり気にならない」(31.3%)、「全く気にならない」(7.1%)となる。また、口臭が気になる時としては、「朝起きた時」(63.0%)、「口の中が乾燥している時」(52.0%)、「体調が優れない時」(32.3%)、「ご飯を食べた後」(28.9%)、「マスクをしている時」(23.5%)となった。
■サービスやアプリのアイデア
同調査では、歯の治療や予防、検診についてのサービスやアプリのアイデアも募集した。歯科医に関するものでは、「前回の検診から一定の期間が立つと、メールにその旨のお知らせが来て、予約が取れる」、歯のケアでは、「口の中の様子をムービー等で事前に送信しケア方法のアドバイスを頂きたいと思う。歯磨きの様子を撮ったりして指導を頂きたいと思う」、予防歯科では、「唾液を調べると、虫歯や歯周病口臭の原因などがわかり、ケアの仕方を教えて貰える」、審美歯科では、「自分の写真で、歯の矯正やホワイトニングした後のシミュレーションができるサービス」などの意見が寄せられていた。(記事:県田勢・記事一覧を見る)