西松屋、しまむらは天候不順で伸び悩み 衣料品小売5月売上

2018年5月29日 21:06

 衣料品小売りチェーンが5月の売上を発表し、ゴールデンウィーク半ばからの天候不順により、各社ともに売上が伸び悩んだことが分かった。

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■西松屋は天候不順で前年割れ

 22日、ベビー用品やマタニティウェアなどを取り扱う西松屋チェーンが、5月の前年比速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が91.7%、客数が97.2%、客単価が98.1%、全店売上高が96.6%、客数が98.7%、客単価が97.9%だった。

 プライベートブランド「エリフィンドール」のレイン用品やベビーフード、衛生用品が好調だったものの、ゴールデンウィーク後半以降の天候不順の影響で、子供衣料、ベビー・マタニティ用品の売上が伸び悩んだという。

 ただし、3・4月が好調だったことで、今期(2018年3月~19年2月)累計では、既存店売上高が98.0%、全店売上高が102.9%と堅調な数字となっている。5月の出店は5店、閉店は1店で、5月末時の店舗数は970店。

■ライトオンは客数が伸び悩み

 22日、カジュアル衣料チェーンを展開するライトオンが、5月の月次売上高前年比情報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が98.1%、客数が97.1%、客単価が101.1%、全店売上高が96.4%、客数が95.8%、客単価が100.6%だった。

 メンズではナショナルブランドのデニム、ウィメンズでは夏物のワイドパンツやスカートが堅調だったものの、ゴールデンウィーク期間に客数を伸ばせなかったことから、売上が伸び悩んだという。

 今期(2017年9月~28年8月)の推移を振り返ると、客単価は18年3月に既存店が114.0%、全店が114.3%となるなど、前年比プラスの月が多く好調な一方、客数が前年同月比プラスとなったのは、17年12月(既存店客数100.6%、全店客数102.3%)、18年4月(同103.3%、104.3%)の2カ月のみとなっている。5月の出店と退店はともに1店で、5月時の店舗数は503店。

■しまむらは天候不順で夏物が不調

 24日、ファッションセンターしまむら、CASUAL & SHOES アベイル、子供用品のバースデイなどを展開するしまむらが、5月の月次売上速報を発表した。前年同月比で、しまむらの既存店売上高が92.3%、全店売上高が94.7%、客数が98.2%、客単価が96.4%だった。ゴールデンウィーク以降の寒波による大雨や低温の影響で、夏物の販売が伸び悩んだという。

 また、アベイルは既存店売上高が92.0%、全店売上高が96.3%。バースデイは既存店売上高が99.6%、全店売上高が108.0%。3業態ともに4月は前年比プラスだったものの、5月の売上が前年割れとなっている。5月時の店舗数は、いずれも閉店はなく、しまむらは出店4店で1409店、アベイルは出店1店で315店、バースデイは出店4店で270店。

■パレモは前年好調なブラウスが不振

 28日、アパレルブランドのリルデシュシュ、デイジーメリー、雑貨ブランドの木糸土(モクシド)、Hare no hi(ハレノヒ)、illusie300(イルーシー300)などを展開するパレモが、5月の月次売上を発表した。前年同月比で、既存店売上高が92.9%、客数が98.0%、客単価が94.8%、全店売上高が94.3%、客数が102.4%、客単価が92.1%だった。

 気温の変動が大きく、薄手の羽織物やワンピース、スカート等が堅調な推移したものの、前年好調だったブラウスのトレンドが比較的弱く、前年を大きく割り込んだという。また雑貨分野では、バラエティ雑貨は苦戦気味だったものの、ライフスタイル提案型ショップの木糸土とハレノヒが好調なほか、300円均一雑貨業態も堅調だった。5月の出店は2店、退店は3店で、店舗数は473店。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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