10代のラジオ聴取が2014年6月以来の1%割れ ビデオリサーチ調査
2018年5月25日 17:19
ビデオリサーチが4月度の首都圏ラジオ調査結果を発表し、全ての年代でラジオを聞く人が減りつつある中で、12~19歳でラジオを聞く人2014年6月以来の0.9%となったことが分かった。
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■20~34歳がやや増加
18日、ビデオリサーチ社が4月度における首都圏ラジオ調査の結果を発表した。調査は、12歳~69歳の男女3,000人を対象に行ったもので、有効回答2,842人を集計している。
1週間の中で「ラジオを聞いた」と答えた人は55.5%。昨年同時期の調査結果では57.5%だったため、2.0ポイントの減少。男女別では、男性が58.6%(昨年同時期:61.1%、以下同じ)、女性が52.2%(53.8%)と、男性でラジオを聞いている人が多めなのは変わらないが、その割合は男女ともに減少している。
年代別では、12~19歳が36.1%(40.8%)、20~34歳が38.3%(37.2%)、35~49歳が57.3%(59.0%)、50~69歳が70.7%(74.5%)。10代と50歳以上が大きく減少する一方、20~34歳が若干ながらも増加した。
■女性の聴取時間が微増
1週間累積した平均聴取時間は12.8時間。1日換算では平均で2時間弱ラジオを聞いていることになる。ただし、昨年同時期の調査結果では13.6時間のため、ラジオを聞いた人が微減となったように、聴取時間も0.8時間の減少となった。1日換算で、男女別では男性が125分(昨年同時期:141分、以下同じ)、女性が92分(89分)と、男性が減った一方、女性の聴取時間が微増した。
年代別では、12~19歳が33分(39分)、20~34歳が76分(80分)、35~49歳が110分(115分)、50~69歳が133分(142分)。いずれの年断でもラジオを聞いた時間が減少している。
■若年層のラジオファンが再び1%割れ
全局個人聴取率は週平均で5.2%。昨年同時期の調査結果では5.6%のため、0.4ポイントの減少。平日平均は5.5%(昨年同時期:5.9%、以下同じ)、土曜日は4.8%(5.4%)、日曜日は4.1%(4.4%)となっており、いずれの曜日でも減少している。男女別では、男性は6.2%(7.2%)、女性が4.0%(4.0%)で、男性のみ減少。
年代別では、12~19歳が0.9%(1.3%)、20~34歳が2.4%(2.6%)、35~49歳が5.6%(5.8%)、50~69歳が7.9%(8.7%)と、いずれも減少している中で目に付くのは、12~19歳の0.9%だ。これは2014年6月の0.9%以来となる1%割れ。その後、15年8月には1.7%、16年4月には1.6%となるなど盛り返していた。しかし、再び1%を割り込んだことで、ただでさえ減少している年少人口において、ラジオを聞いている人はさらに少なくなっていることが分かった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)