ソニー、村田製、ブレイパッドなど/本日の注目個別銘柄
2018年5月22日 15:53
<7956> ピジョン 5350 +140大幅続伸で最高値を更新。中国は、世帯当たりの子供の出生数に関する全ての制限を撤廃する計画と、事情に詳しい複数の関係者の話としてブルームバーグが伝えている。産児制限はおよそ40年にわたって続けられてきたが、今回の措置は人口の高齢化ペースを弱めるとともに、国際的な批判をかわす狙いがあると伝えている。育児関連へのポジティブ材料となろう。
<6758> ソニー 5282 -106大幅下落。アラブ首長国連邦の政府系ファンド主導のコンソーシアムが保有するEMIミュージック・パブリッシングの株式60.2%のすべてを約19億ドル(約2100億円)で取得することで合意したと報じられている。知的財産関連事業の拡大が狙い。再評価益や連結子会社化に伴う影響は2019年3月期業績見通しには反映しておらず、現在精査中としている。財務内容への警戒からか、一時3%を超える下落場面もみられた。
<6967> 新光電工 986 +39大幅続伸で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、レーティングを「Neutral」から「Overweight」に格上げし、目標株価を900円から1150円に引き上げている。SPE用静電チャックの拡大基調を評価。FC-PKG基盤の回復や高多層構造のサーバー向け製品の拡大が今後は全体をけん引するとみている。また、生産能力拡大による成長を目指す方針への転換も評価している。
<6981> 村田製 16220 +260大幅続伸。SMBC日興証券では、投資評価「2」から「1」に格上げし、目標株価を14700円から20000円に引き上げている。株式市場の懸念する電池やメトロサークの赤字等を、MLCCの需給ひっ迫で覆し、保守的な会社計画に対し過達となると予想しているもよう。また、メトロサークも最悪期を脱して、今後の成長ポテンシャルに注目がシフト、設備投資の先行メリットも20/3期には実現すると予想しているようだ。
<6856> 堀場製 9300 +1003営業日ぶり反発。みずほ証券では目標株価を9200円から10500円に引き上げている。投資判断は「買い」据え置き。2本柱の半導体機器/排ガス計測機器の牽引による成長シナリオは織り込まれつつあるとみるが、利益水準の切り上がりを考慮すれば株価は依然上値余地が残ると考えているようである。さらに、阿蘇工場の能力増強によるMFCでのさらなるシェア拡大が顕在化するのはむしろこれからと考えているもよう。
<6080> M&Aキャピ 10280 +440大幅続伸で年初来高値更新。東海東京証券では、レーティングを「Neutral」から「Outperform」へ格上げし、目標株価を6500円から11000円に引上げている。中期的な成長ドライバーとしての当面の注目点は、単体における成長力とみている。単体では、オーガニック成長に加え、ネットワークの構築等、反響型営業の進展に注目しているようである。
<3082> きちり 865 +123急伸で1月10日以来の年初来高値を更新。イズミ<8273>のフード事業手掛けるイズミ・フード・サービスと「いしがまやハンバーグ」の展開に関してフランチャイズ契約を締結したと発表。これまでの出店戦略である経営効率の高い首都圏・関西における直営店舗展開によるドミナント戦略に加え、首都圏・関西エリア外での加速度的出店による更なる収益化の手段として、フランチャイズ展開の可能性を模索していた。
<6262> ペガサス 929 +69大幅続伸で年初来高値を更新。大量保有報告書によると、英ファンドのハイクレア・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピーが5.03%(1,248,900株)を保有したことが明らかとなった。ファンド資金流入を材料視した短期筋の資金流入が意識されやすい。
<3655> ブレインパッド 3140 +1924営業日続伸。顧客企業の経営課題を人工知能(AI)で解決する新たなサービスプラン「+AI(プラスエーアイ)」の提供を始めたと報じられており、これを好材料視した買いが向かう展開となっているようである。3月末に開示されていたが、新聞報道を受けて、改めて材料視されている。
<9880> イノテック 1581 +36大幅続伸で年初来高値を更新。決算発表後はリバウンド基調が強まっている。画像処理技術を使用して各種計測ソフトや画像処理ソフト、画像解析ソフトを企画・開発を手掛けている。プロダクトソリューション事業では、メモリー向けテスターの需要増やファウンドリ向けのプローブカード販売の拡大に期待。《DM》