学会向け電子ポスター「4Kデジタルポスター・システム」凸版印刷が開発
2018年5月22日 21:54
凸版印刷は、高品質な画像データやデジタル高精細映像の技術を活用した、4Kデジタルポスター・システムを開発した。当該システムは、5月31日~6月3日に広島で行われる第117回日本皮膚科学会総会(会頭:広島大学大学院医歯薬保健学研究科 皮膚科学教授 秀 道広)のポスターセッションで導入される。
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学会というものに馴染みがない人のために解説しておくと、そもそも一般的に学会におけるポスターセッションというものは、研究者がその研究成果を紙に印刷して、ポスターとして割り当てられた会場に掲出し、研究の詳細を発表するというものである。
このデジタルポスターは、大きさそのものは従来の紙ポスターとほぼ同じ、4K85型である。だが、当然ながら紙とは異なるものなので、動画や映像、音声を組み込むなど、多彩な表現が可能となっている。タッチパネルで約5倍まで拡大表示、と言ったようなこともできる。もちろん、拡大しても画像や文字が荒れることはない。
今回の皮膚科学会では、紙ポスターの展示も行われるが、4Kデジタルポスターシステムが2台設置される。名前はポスターだがこのパーツだけで完結するものではなく、データ配信サーバから電子書籍形式でコンテンツを掲出するという仕組みになっている。
今後の展開に関して、凸版印刷としては、ポスターセッション会場の来場者に、遠隔地にいる研究者が動画で質問と説明のやり取りを行うなど、よりインタラクティヴなデジタルポスターの開発を進めていきたいという。
なお、今回の学会についての詳細は以下の通り。
■第117回日本皮膚科学会総会 ポスターセッション
・日時:2018年5月31日(木)から6月3日(日)
・会場:広島県立総合体育館B1F (広島市)
・設置機器: 85型4Kタッチパネルディスプレイ 2台、コンテンツ配信・サーバ(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)