東海カーボ、TDK、サイバーなど/本日の注目個別銘柄

2018年5月21日 15:52


<5301> 東海カーボ 1876 +923営業日続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げし、目標株価を2350円から2400円に引き上げている。18年12月期第1四半期決算は、構造改革効果が確認できる内容評価。黒鉛電極およびカーボンブラックの堅調な状況を考慮し、大和予想を上方修正している。また、黒鉛電極以外への成長投資をポジティブに評価している。

<6762> TDK 10640 +2303営業日続伸。2019年3月期から21年3月期の新中期経営計画を発表。21年3月期の連結売上高を18年3月期比で29.7%増となる1兆6500億円を目指す。「IoT」向けのセンサーなどに重点投資し、スマートフォン需要の伸び悩みに対応するとしている。また、3年で5000億円の設備投資を計画している。

<5803> フジクラ 840 +30大幅続伸。認知症などで徘徊はいかいする高齢者の早期発見に役立てようと、同社など4社が、GPSを内蔵できる靴を開発したと報じられている。鹿児島県肝付町でこの靴を使った捜索実験を行い、「有用性が確認できた」としている。かかとの部分にGPS機能を備えたチップを埋め込み、スマートフォンやタブレット端末に靴の現在地が表示される仕組み。

<2384> SBSHD 1405 +593営業日続伸で直近戻り高値を捉える。リコー<7752>からのリコーロジスティクス社過半数株式の取得・連結子会社化を決定した。リコーロジスティクスは、国内外で3PL事業を展開し、リコーグループの物流業務全般を担うほか、大塚商会など、グループ以外でも物流サービスを提供。SBS HDグループは、メーカー系物流サービスの強化を図る。

<8698> マネックスG 704 +24反発。高値圏での推移が続いており、25日線が支持線として意識されている。なお、ロシアとイランは、西側諸国からの制裁措置を回避するため、仮想通貨を使い始めるかもしれないとロシアRBCが両国の会談内容として伝えている。米ドル建て取引を回避する有望な方法として、仮想通貨に言及したもよう。仮想通貨関連への手掛かり材料として意識されそうだ。

<3194> キリン堂HD 3520 +450大幅続伸で最高値を更新。足元で高値圏でのもち合いが続いていたが、25日線を支持線に、大きく上放れる格好となり、5月7日以来の最高値を更新。ドラッグストア業界は継続した成長を遂げ、百貨店や食品スーパーを上回りコンビニ業界に迫る勢いで、成長期待が大きい。また、インバウンド消費購買件数は大きく伸びているほか、UVケア商品など化粧品が好調。小売セクターにおいてドラッグストア業界の成長期待は大きい。

<4901> 富士フイルム 4360 +55反発。クレディ・スイス証券では、前期営業益は会社計画線で着地だが、実態はやや上振れ(富士ゼロックスの構造改革用を計画比130億円積み増し)。今期会社計画はヘルスケア&マテリアルズを中心にやや弱めだが、懸念要因をある程度織り込んでいる数字とみられ、上積み余地はあるとみている。また、イメージングなども好調を維持し中計最終年度の20/3期に向けてさらなる利益成長が期待できるとの予想している。

<4751> サイバー 6000 +50続伸。株価指数を開発・算出するMSCIは15日に定例の指数構成銘柄の見直しを発表し、同社は予想通りに採用となった。発表後は先回り買いによる利益確定等に押される格好となっていたが、25日線を支持線に底堅さが意識されるなか、改めて組入れとなる月末に向けた思惑が高まっている。信用倍率は1倍を下回る売り長の需給状況であり、売り方の買戻しも意識されやすい。

<1885> 東亜建 2928 +353営業日ぶり反発。インドネシア運輸省は20日、首都ジャカルタ郊外に建設予定の大型港湾パティンバン港について、同社や五洋建<1893>のほか、現地企業が受注することであることが報じられている。インドネシアは首都圏に大型港湾を建設することで、同国の物流を大きく改善して成長を加速させる。

<6480> 日トムソン 982 +92大幅続伸で1月4日以来の年初来高値更新。同社を取り巻く環境は、IoTやAI等の技術革新で機械要素部品の需要が拡大。中計2020においては、集中化・効率化とグローバル化で高収益体質を確立し、売上高700億円以上、営業益は18年3月期比約3倍の80億円、ROE8%以上を計画。生産能力増強のほか、外部活用の推進においては、M&Aによる事業拡大の検討、アライアンスによる協力体制の強化を図る。《FA》

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