乃木坂46 新体制のアンダーライブが大成功!
2018年5月16日 11:56
5月15日に新潟を皮切りに始まった、乃木坂46の非選抜組によるアンダーライブ中部シリーズが高評価だ。
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2014年4月、8thシングル『気づいたら片想い』のアンダーメンバーから始まったアンダーライブは、その後、独特の熱気と一体感などが評判になり、2015年には日本武道館で開催されるほどの人気コンテンツとなったもの。衛藤美彩や齋藤飛鳥、井上小百合といった、今は選抜常連組も、このアンダーライブで人気とスキルを磨き上げていったメンバーだ。
そして2016年からは、「全国ライブ」として、東北・中国・九州・関西と開催されている。
会場が、比較的小さなホールであることもあり、メンバーと観客の距離が近いこと、アンダーライブならではの様々な企画、そして何より、選抜入りの後押しやパフォーマンスの向上を見たいという熱心なファンのボルテージにより、毎回絶賛されている、人気アイドルとしては珍しい(?)コンテンツなのだが、今回はいろいろな意味でエポックメイキングな開催となった。
というのも、これまでアンダーライブの質を底上げしてきた川村真洋、中元日芽香が卒業、アンダーライブ皆勤だった能條愛未、そして中心メンバーの中田花奈、『風船は生きている』でアンダーセンターをつとめた渡辺みり愛がスケジュールの都合で欠場となるなか、3期生の非選抜組(梅澤美波・伊藤理々杏は欠席)が合流し、まさに新制アンダーメンバーというフレッシュな顔ぶれになったことが大きい。
これまでの満足度の高いアンダーライブが維持できるのか?それとも、マナーの低下が心配される中、3期生のファンを中心とする新規が厄介を起こすのか……。
果たして答えは、少なくとも新潟では吉と出た。
記者も会場にいたが、ライブのMC中に奇声を発する厄介なファンはいなかったし、耳触りで場違いなコールも皆無ではなかったが、すぐに消されていた。そして何より、メンバーの成長が、卒業・欠場組の穴を埋めるどころか、より洗練されたステージを形成しており、非常に満足度の高いライブになっていた。
今回のセンターは秋田県出身の鈴木絢音。生駒里奈の卒業コンサートで、生駒と「てもでもの涙」をデュエットした期待のメンバー。
クールで知的で大人しいという、テレビでのイメージもあるが、笑顔で弾けまくり、大声で客を煽る姿はまさに「センター」の風格。
そして最近は女優としての活動が目立っていた伊藤純奈が、もちまえの歌唱力、ダンススキル、そして人懐っこい仕草で団結力を高める潤滑油になっており、1期生では斉藤優里が持ち前の明るさで会場のテンションを上げていく。
3期生では最年少メンバーの岩本蓮加がアンダーの名曲『あの日僕は咄嗟に嘘をついた』のセンターで鳥肌が立つようなかっこよさを見せつけるなど、見どころが満載だった。
乃木坂は、真夏の全国ツアーがずべてスタジアム規模の会場での開催となり、アンダーライブのような小さなホールでのライブというものがなくなってしまったため、このクオリティが維持できるようなら、今でさえなかなか入手困難なアンダーライブのチケットが、さらにその価値を高騰させる可能性も高いだろう。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)