ホームセンターバローは堅調 ホームセンター4月売上
2018年5月15日 21:38
ホームセンター各社が4月の売上を発表し、バローが今期好調なスタートとなった他、島忠が回復傾向を見せていることが分かった。
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■バローのホームセンター部門は好調な出足
10日、ホームセンターバローの他、ドラッグストアの中部薬品、スーパーのバローなどを運営するバローホールディングスが、今期(2018年4月~19年3月)開始となる4月の月次営業情報を発表した。前年同月比で、ホームセンター部門の既存店売上高が102.5%、客数が100.3%、客単価が102.2%、全店売上高が103.2%だった。またスーパーマーケット部門では既存店売上高が97.6%、全店売上高が99.3%、ドラッグストア部門では既存店売上高が102.6%、全店売上高が107.1%となっている。4月の出店は12店(スーパー1店、ドラッグストア7店、スポーツクラブ4店)、退店は1店(ドラッグストア)で、店舗数は810店(スーパー282店、ドラッグストア367店、スポーツクラブ99店、ホームセンター36店、ペットショップ21店、他5店)。
また同日、「バローグループ中期3カ年経営計画」を発表、基本方針として「店舗数から商品力へのパラダイムシフト」を示すとともに、2021年3月期の連結営業収益目標を6,000億円(2018年3月期実績5,440億円)、連結経常利益185億円(同149億円)などを公表している。
■島忠は客数を中心に回復傾向
10日、関東や近畿でホームズなどを展開する島忠が、4月の月次動向を発表した。前年同月比で、既存店売上高が100.3%、客数が109.3%、客単価が91.8%、全店売上高が100.1%だった。
客単価の前期比割れは2016年5月から24カ月連続。しかしながら、前期(2016年9月~17年8月)では12カ月中11カ月で前期比割れとなっていた客数は、今期(17年9月~18年8月)では8カ月中7カ月で前期比プラスとなっており、既存店と全店の売上高も2月(既存店:100.2%、全店:100.0%)に続いて2度目の浮上。
■綿半は今期厳しいスタート
11日、長野県を中心に関東や中部で綿半ホームメイド、綿半Jマートなどを展開する綿半ホールディングスが、今期(2018年4月~19年3月)開始となる4月の月次業績を発表した。前年同月比で、既存店売上高が97.1%、客数が98.7%、客単価が98.4%、全店売上高が91.4%、客数が92.1%、客単価が99.2%だった。
概況によると、ボタニカルコーナーを充実させたことでグリーンや園芸用品が好調だったものの、「EDLP/EDLC戦略の更なる推進によるチラシ削減及び商品点数の絞込みの結果、客数・客単価が低下」したとのこと。(※EDLP:Everyday Low Price、特売日などを設けず常に低価格で提供する商法、EDLC:Everyday Low cost、常態的なコストの削減)
■スーパーバリューは足元堅調
15日、関東でスーパーバリューなどを運営するスーパーバリューが、4月の月次情報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が95.8%、全店売上高が102.1%だった(客数、客単価の発表なし)。
既存店売上高の前年割れは2017年5月から12カ月連続となったが、全店売上高は17年11月から6カ月連続で前期比プラスを維持している。今期(2018年3月~19年2月)累計は、既存店売上高が96.8%、全店売上高が103.0%。なお、4月に発表した今期業績予想では、期中出店2店で売上高813億5,000万円(前期比110.0%)となっている。
■ケーヨーデイツーは客数客単価ともに厳しく
東北から関東、中部、近畿でケーヨーデイツーを展開するケーヨーが、4月の月次売上動向を発表している。前年同月比で、既存店売上高が89.6%、客数が91.1%、客単価が98.4%、全店売上高が88.9%、客数が90.3%、客単価が98.4%だった。
既存店と全店の客数前期比割れは昨年から変わらず、さらに昨年10月から続いていた客単価の前期比プラスが4月にマイナスとなったことで、4月は既存店全店ともに再び落ち込みが大きくなった。
同社は昨年1月、2020年度の売上高目標を1,800億円から1,550億円と下方修正する中期経営計画の見直しを発表した。それによると、2018年(売上高1,321億円)を底に売上増を目指す想定ながら、この達成も難しいかもしれない。(記事:県田勢・記事一覧を見る)