iOS 11.4、7日以上パスコード未入力でUSB接続利用不可の機能搭載か
2018年5月14日 16:17
ベータ版のiOS 11.4に搭載されたUSB Restricted Modeについて、ElcomSoftがテスト結果を紹介している(ElcomSoftのブログ記事、Mac Rumorsの記事、VentureBeatの記事、Softpediaの記事)。 USB Restricted Modeはベータ版のiOS 11.3で登場したもので、Lightningポート経由でUSBアクセサリーやMac/PCと通信するには、少なくとも7日に1回はiOSデバイスでパスコードの入力が必要とされる。iPhoneアンロックツールを提供するGrayshiftでは、デバイスが最後にアンロックされてから7日以内に使用する必要があると顧客向けブログで警告していたようだが、USB Restricted Modeはファイナル版のiOS 11.3で削除されている。 Elcomsoftの実験では、パスコードの設定されたiPhoneを7日間まったく使用せずに放置したところUSBがブロックされ、Lightningポートは充電のみが可能な状態になったそうだ。パスコードを入力しない限り、新しいデバイスに接続しても「このコンピュータを信頼しますか?」というプロンプトは表示されず、ペアリング済みのiTunesからバックアップなどを実行することもできなくなったとのこと。 GrayshiftやCellebriteは最新版のiOSでも利用可能なアンロックツールを提供しており、手軽に使用できるGrayshiftのアンロックツール「GrayKey」は米捜査機関の人気ガジェットになっている。Appleはアンロックに用いられる具体的な手法までは知りえないものの、少なくともLightning端子を通じてiOSデバイスと通信する必要がある。そのため、USB Restricted Modeはアンロックツール対策だとElcomSoftはみているようだ。