日欧米の注目経済指標:日本の1-3月期GDP速報値はマイナス成長か?

2018年5月12日 15:06


*15:06JST 日欧米の注目経済指標:日本の1-3月期GDP速報値はマイナス成長か?
5月14日-18日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■15日(火)午後9時30分発表予定
○(米)4月小売売上高-予想は前月比+0.4%
参考となる3月実績は前月比+0.6%のやや高い伸びを記録した。自動車、家具、電子・家電が主に増加。オンライン小売りは前月比+0.8%。4月については3月に減少したガソリン、衣料、建材の売上増加が予想されており、全体的にはやや増加する見込み。市場予想は妥当な水準か。

■15日(火)午後6時発表予定
○(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産改定値-予想は前年比+2.5%
参考となる速報値は前期比+0.4%、前年比では+2.5%。改定値でも同水準の成長率が見込まれているが、3月時点のマークイットユーロ圏総合PMIは2月実績の57.1を下回る56.8に低下した。ユーロ圏の成長ペースはやや鈍化する可能性が高いとみられる。

■16日(水)午前8時50分発表予定
○(日)1-3月期国内総生産速報値-予想は前期比年率−0.1%
参考となる昨年10-12月期実績は前期比年率+1.6%。今年1-3月期については、公共工事の先行指標である公共工事請負金額が前年比−15.6%と大幅に減少しており、公的資本形成は停滞していたとみられる。アジア向け輸出の落ち込みで外需寄与度の低下が予想されており、成長率は前期比年率でマイナスまたは横ばいとなる可能性がある。

■18日(金)午前8時30分発表予定
○(日)4月全国消費者物価コア指数-予想は前年比+0.8%
参考となる3月実績は前年比+0.9%。3月はガソリン、携帯電話機、運送料の上昇率が目立った。企業の価格設定はやや前向きになりつつあるが、石油製品や運送料の上昇率はやや鈍化するとみられており、全体のコアインフレ率は3月実績をやや下回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、15日(火):(欧)ユーロ圏5月ZEW景気期待指数、(米)5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、(米)3月企業在庫、16日(水):(米)4月住宅着工件数、(米)4月建設許可件数PCEコア指数、(米)4月鉱工業生産、17日(木):(日)3月機械受注、(米)4月景気先行指標、18日(金):(欧)3月ユーロ圏経常収支、(欧)3月ユーロ圏貿易収支。《FA》

関連記事

最新記事