ドトールは4カ月連続マイナス コーヒーチェーン4月売上
2018年5月12日 19:55
コーヒーチェーン各社が4月の売上を発表し、東和フードサービスが店舗リニューアルで好調な売上を続けている他、コメダホールディングスが新規出店を背景に順調な数字となっていることが分かった。
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■東和フードサービスはリニューアルで好調維持
1日、関東を中心に「椿屋珈琲店」などを運営する東和フードサービスが、4月の売上高速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が101%、客数が98%、客単価が103%、全店売上高が102%、客数が99%、客単価が103%、全社売上高が103%だった。
概況によると、18年4月期の経常利益見込みは前期比120%で、営業店舗および店舗外販売における実績では過去最高益に。また、10店舗の新規創店に加え、大型店の改装リニューアルオープンと不採算店舗の閉店を実施し、収益向上に繋げた。期中の出店は10店に対して退店が9店と、店舗数は期首の118店から期末の119店と実質1店の増加に留まっている。
■コメダ珈琲店は堅調な売上
11日、全国で「珈琲所 コメダ珈琲店」などを運営するコメダホールディングスが、4月度月次開示情報を発表した。前年同月比で、FC向け卸売売上の既存店が97.2%、全店が104.7%だった。
概況によると、新たに発売した「N.Y.チーズケーキ」「完熟チョコバナ」が、昨年発売の「小倉ノワール」「キャラノワール」ほど売れなかったことで、既存店が97.2%と落ち込んだとのこと。ただし、今期(2018年3月~19年2月)の累計は既存店が98.1%、全店が106.2%。前期累計では既存店が97.7%、全店が108.7%のため、ほぼ前期実績並みの数字。3月は8店、4月は6店出店し、4月末時の店舗数は819店。
■ドトールはディナータイムが不振で前年割れ
11日、ドトール・日レスホールディングス傘下のドトールコーヒーが、4月の月次開示情報を発表した。前年同月比で、既存店売上が97.5%、客数が97.7%、全店売上が98.5%、客数が98.2%だった。既存店全店ともに、今年の1月から4カ月連続で前年割れ。業態別では、ドトールの売上が97.7%で、1月から4カ月連続の前年割れ、エクセルシオールが96.7%で、2017年10月から7カ月連続の前年割れとなっている。
コメントによると、ドトールでは「フローズン マンゴー&ヨーグルト」「黒糖ラテ」、エクセルシオールでは「ミックスベリーとパイナップル アイスティー」が好評ながら、全社全業態、特にディナータイムにおいて客数が前年を下回り、売上の減少に影響いという。4月の出店は2店で、4月末の店舗数は1,348店。
■銀座ルノアールは増収ながらも当初予想未達
銀座ルノアールは月次動向を発表していないが、10日に2018年3月期の連結決算を発表している。売上高は77億5,300万円(前期比101.4%)、営業利益は3億2,700万円(同110.6%)、経常利益は3億6,500万円(同111.6%)、当期利益は1億6,300万円(同84.5%)だった。
当初予想では、売上高78億9,100万円、当期利益3億6,000万円となっていたが、「新規出店が計画どおり推移しなかったこと及び、下期の既存店売上高が計画未達」により売上が未達となり、店舗の固定資産減損を見越した特別損失を計上したことで当期利益が減少した。
今期予想は、売上高は80億4200万円(前期比103.7%)、営業利益は4億6,900万円(同143.2%)、経常利益は5億600万円(同138.8%)、当期利益は2億9,000万円(同177.8%)となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)