豪ユニセフ、ブラウザ上で仮想通貨採掘し寄付するWebサイトを開設

2018年5月10日 18:08

 UNICEF Australiaが「The Hopepage」という、Webブラウザ上で仮想通貨をマイニング(採掘)するJavaScriptを実行させ、その採掘結果を寄付できるサイトを公開した(The Vergeギズモード・ジャパン)。

 このサイトではCoinhiveが提供するJavaScriptベースのマイニングツールが導入されており、閲覧者がサイト上にある「START DONATING」をクリックすることで閲覧者の端末上で仮想通貨「Monero」が採掘が開始され、その結果がUNICEF Australiaに寄付される。なお、この処理は閲覧者の端末の計算リソースを使用するため、たとえば端末が発熱したり、バッテリーを大きく消費する可能性がある点には注意したい。

 仮想通貨採掘による寄付は今年2月にUNICEF Franceもキャンペーンを行っていたが、こちらはPCに採掘ソフトウェアをインストールする必要があった(過去記事)。今回はWebブラウザのみで採掘できるため、各ユーザーが採掘できる量は少ないものの、多くの人が手軽に参加できるというメリットがある。寄付された資金は子供達を救うための水や療養食、ワクチンなどの提供に使われるとのこと。

 なお、Moneroの採掘は海賊版配信サイトなどでも営利目的で利用されており、それが報じられた際に一部メディアが「北朝鮮が資金源として利用している可能性がある」と言及していた

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