コーナン、ダイユー・リックが好調 ホームセンター4月売上
2018年5月9日 11:42
ホームセンター各社が4月売上を発表しており、コーナンやダイユー・リックホールディングスが、今期好調なスタートとなっていることが分かった。
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■ビバホームは既存店がまずまず
7日、関東や中部、近畿地方を中心にビバホームなどを展開するLIXILビバが、今期（2018年4月～19年3月）スタートとなる4月の月次売上高推移（速報）を発表した。前年同月比で、既存店売上高が99.1%、客数が98.1%、客単価が101.1%、全店売上高が100.1%、客数が98.6%、客単価が101.5%だった。
前期4月度は既存店売上高97.8%、全店売上高100.8%、前期累計は既存店売上高98.8%、全店売上高101.0%だったため、既存店売上高がやや上回った一方、全店売上高が微減。なお8日に発表した決算説明会資料によると、今期は7店出店（前期は3店）し、売上高1,827億7,800万円（前期比102.7%）を見込んでいる。
■コーナンは好調が継続
7日、近畿地方を中心に中国、四国、関東などにコーナンなどを展開するコーナンが、4月の月次売上動向を発表。前年同月比で、既存店売上が101.6%、客数が101.8%、客単価が99.8%、全店売上が105.9%、客数が105.7%、客単価が100.2%だった。
2017年11月から18年3月まで、既存店全店ともに客数客単価で前年比プラスが続いてきたが、6カ月ぶり、そして今期（2018年3月～19年2月）に入って初の既存店客単価がマイナスとなった。ただし今期累計では、既存店売上が102.6%、全店売上が107.0%で、前期累計の既存店売上100.4%、全店売上103.8%を上回っており、好調が続いていると言えそうだ。
■ナフコは回復の兆し
7日、九州から関西を中心にホームプラザナフコなどを展開するナフコが、今期（2018年4月～19年3月）のスタートとなる4月の月次売上推移を発表した。前年同月比で、既存店売上が99.4%、客数が100.4%、客単価が99.0%、全店売上高が99.3%、客数が100.2%、客単価が99.1%だった。
既存店全店ともに売上が前年比マイナスとなるのは、17年10月から7カ月連続。ただし17年4月の既存店売上96.2%、全店売上97.5%、前期累計の既存店売上97.4%、全店売上97.6%を上回っており、回復の兆しが感じられる。
■ハンズマンは通期で水面下続くも足元に明るさが
8日、九州でDIYホームセンターハンズマンを展開するハンズマンが、4月の売上高（速報値）を発表した。前年同月比で、売上高が100.2%、客数が101.0%、客単価が99.2%だった（既存店、全店ともに同じ）。
今期（2017年7月～18年6月）は、スタートの7月から2月まで前期比マイナスが続いたことで、累計では売上高が前期比96.6%と厳しい数字。しかし、3月に続いて客数が前期を上回ったことで、売上も2カ月連続で前年同月比プラスとなった。なお、商品別売上高も発表しているが、DIY用品が140億5,100万円（前期比96.0%）、家庭用品が83億2,200万円（同97.2%）、カー・レジャー用品が34億7,900万円（同97.6%）と、ほぼ横並びで落ち込んでいる。
■DCMホールディングスは不振が続く
8日、中部でカーマ、北海道でホーマック、東北でサンワなどを展開するDCMホールディングスが、4月の月次売上伸び率状況（速報）を発表した。前年同月比で、既存店売上高が98.3%、客数が98.4%、客単価が99.8%、全店売上高が99.7%、客数が99.4%、客単価が100.3%だった。
今期（2018年3月～19年2月）スタートとなる3月では、17年9月（100.9%）以来となる全店売上高が前期比プラスだったものの、4月は再び既存店全店ともに売上高が前期比マイナスとなっている。
■ダイユー・リックは好調なスタート
8日、東北を中心にダイユーエイトなどを、中国・四国を中心にタイムホームセンターなどを展開するダイユー・リックホールディングスが、4月の売上推移速報を発表した。前年同月比で、既存店売上が100.0%、客数が99.8%、客単価が100.2%、全店売上が102.8%、客数が102.3%、客単価が100.5%だった。
今期（2018年3月～19年2月）スタートの3月は、全て前期比プラスだったが、4月の既存店客数がわずかに前期比マイナスとなった。しかし売上では、前期の2017年11月から6カ月連続で既存店全店ともに前期比プラスが続き、好調を維持している。（記事：県田勢・記事一覧を見る）