テスラのAutopilot有効にし助手席へ移動のドライバーに有罪判決 英国で
2018年5月5日 10:41
英国・ハートフォードシャー警察は27日、Tesla Model S 60のAutopilotを有効にして走行中に助手席へ移動したドライバーが危険運転行為で有罪判決を受けたことを発表した(ニュースリリース、The Vergeの記事、BBC Newsの記事、動画)。 事件が発生したのは昨年5月。ドライバーはM1高速道路のヘメルヘムステッド付近を北方向に走行中、Autopilotを有効にして助手席に移ったのだという。運転席に誰もいない自動車が走る様子は目を引き、M1を通行するほかの車両の乗客が動画を撮影してソーシャルメディアに投稿。その後警察にも通報され、ドライバーは取り調べを受けることになる。 取り調べでドライバーはバカなことをしたことは認めたものの、捕まったのは単なる不運だと供述したという。本件についてTeslaでは、Autopilotは運転しているときと同レベルの注意力を維持したドライバーを補助するものであり、ドライバーがいつでも反応できる状態になければ深刻な事故を招く可能性もあるなどと説明している。 警察はドライバーの行為について、自身の生命だけでなくほかの高速道路利用者の生命も危険にさらす無責任な行為だと非難。Autopilotを利用できるすべてのドライバーが同様の行動をする誘惑にかられることを示す例だとして、運転席に座って適切な対応ができる優秀なドライバーを置き換えられるものはないことを強調している。 ドライバーは判決で18か月間の免許停止と100時間の無償労働(社会奉仕)、10日間の更生プログラム受講のほか、裁判費用1,800ポンドを検察庁に支払うよう命じられたとのことだ。