「ゼロの執行人」が3週連続首位!20年以上も続く“劇場版コナン”の魅力とは
2018年5月3日 21:23
■劇場版コナンがV3を達成
もはや春の恒例となりつつある劇場版コナンの新作。2018年も「名探偵コナン ゼロの執行人」の上映がスタートし、ゴールデンウィーク前半の土日には動員45万3000人、興収6億1000万円を達成すると共に3週連続の首位となった。
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誰もがその名前を一度は聞いたことがあるであろう名探偵コナン。劇場版がスタートしてから20年以上も続いており、多くのヒット作が生み出された。劇場版ならではの魅力も定着しつつあるが、では、通常放送されるコナンとはどのような違いや魅力があるのだろうか。
■とにかく派手な演出が魅力の劇場版コナン
劇場版コナンの大きな魅力の1つは、通常版と違って派手な事件にコナンたちが巻き込まれるところにあるだろう。本編ではとある場所にて殺人事件に巻き込まれ、その場で捜査を行って事件解決に至るケースが大半である。しかし、劇場版コナンになれば爆破事件などクライムアクションの要素が取り入れられることも多い。
たとえば、劇場版コナンの記念すべき1作目である「時計じかけの摩天楼」は、各場所で巻き起こる爆破事件が主題となっている。その連続爆弾犯をコナンが追い付めることになるも、コナン自身もその爆破犯を追いかけるスリリングな展開がこの映画の魅力となっている。また、2作目の「14番目の標的(ターゲット)」では、終盤で訪れる海洋娯楽施設にて大きな爆破が発生。事件を解決しながらも命の駆け引きが表現されているのは、やはり劇場版ならではとなっている。
また、劇場版ではコナンと蘭の強いつながりを描いている部分も魅力だ。コナンがピンチに陥った際、危険をかえりみずに蘭が颯爽と登場して窮地を脱出する部分もハラハラとさせるポイントだ。特に、「ベイカー街の亡霊」ではラストにて崖沿いを走る列車の屋根にて繰り広げられる場面があるが、蘭はコナンの命を助けるために崖へ飛び降りるシーンがある。アニメとわかっていながらも、やはりドキドキとさせられるものだ。
■本編に大きく関わる内容も扱い始める
劇場版コナンは本編との関連性が高いことも人気を集めている。この傾向がはじめに出たのは「14番目の標的(ターゲット)」だ。この映画ではコナンを預かっている探偵の毛利小五郎にスポットがあてられ、元々は有能な刑事だったことが映画にて明らかになる。
ほかにも、コナンのライバルである服部平次にスポットを当てた映画「迷宮の十字路」や「から紅の恋歌」などもある。この2つは平次が事件に大きく関わると共に、彼の幼馴染である和葉との恋模様も大きな話題となった。
そして、2018年に上映された「ゼロの執行人」ではコナンに大きく関わる「黒の組織」にまつわるエピソードとなっている。過去にも「純黒の悪夢」なども上映されており、物語に大きく関連する謎に迫る劇場版ということで注目を多いに集めた。
事件の規模を大きくするだけでなく、きちんと本編とのつながりも持たせながら展開してきた劇場版コナン。劇場版ならではの派手な演出だけでなく、本編をさらに楽しめる要素を詰め込んでいるのがヒットの理由ではないだろうか。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)