JT、Gunosy、ヤマトHDなど/本日の注目個別銘柄
2018年5月2日 15:53
<2914> JT 3050 +164.5大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業益は1468億円で前年同期比1.5%減益、為替一定ベースの調整後営業益は1510億円で同0.5%増であった。決算にサプライズはないが、国内タバコの調整後営業益が同14%減で着地、経費削減の進捗などで想定以上に底堅いとの見方が多いようだ。また、加熱式たばこ「プルーム・テック」の全国拡販の開始時期を9月から6月に前倒しした事なども好意的に捉えられている。
<2427> アウトソシング 2135 +251大幅続伸で一時上昇率トップ。前日に発表した第1四半期決算が好感されている。営業利益は20.5億円で前年同期比44%増益、上半期計画は同4%の増益にとどまっており、好調な進捗と受け止められているようだ。国内アウトソーシング事業が各セグメントにおいて揃って拡大している。成長性の高さなどが再認識される展開に。
<4739> CTC 2085 -223大幅反落で下落率トップ。前日に前3月期の決算を発表、前期営業益は326億円で前期比4.8%増益、340億円程度であった市場予想を下回った。1-3月期は前年同期比2.3%減と減益に転じている。情報通信分野が伸び悩む格好となっている。1-3月期は受注高も同8%の減少に。今期は350億円で前期比7.3%増益の予想、市場予想の370億円を下回っている。足元業績モメンタム低下を警戒する動きが優勢に。
<6794> フォスター電 1907 -166大幅続落。前週末に発表した決算が嫌気されて前日はストップ安比例配分、本日も売りが優勢となっている。前期営業利益は93億円で前期比3.1倍と急拡大したものの、今期は55億円で同41%の大幅減益見通しとなった。円高の影響やスマホ向け出荷減、値下げ競争激化などが減益見通しの背景とみられるが、市場予想のおよそ半分の水準となるガイダンスにはネガティブなインパクトが強いもよう。
<6047> Gunosy 1819 +189大幅続伸。4月13日の決算発表後は急落したが、足元は1600円レベルで下げ止まる状況となっており、本日はリバウンド狙いの動きが優勢となっている。いちよし証券では、フェアバリューを4000円から3700円に引き下げているものの、レーティングは「A」を継続、3月から「グノシーQ」が配信開始されているなど、次の有望なけん引役としての動画関連が立ち上がりつつあると評価している。
<9064> ヤマトHD 2981.5 +175大幅反発。前日に決算を発表、前期営業利益は356億円で前期比2.3%増益、会社計画の310億円、並びに市場予想を上回る着地となった。単価是正が進展したこと、人件費の下振れが業績上振れ着地の背景。一方、今期予想は580億円で同62.5%増益の計画、620億円程度の市場コンセンサスは下回っているが、先の観測報道数値500億円強は上回る水準であり、安心感につながっているもよう。
<3116> トヨタ紡織 2260 -107大幅反落。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「売り」に格下げしている。目標株価も2400円から2150円に引き下げ。今回の会社側ガイダンスでは、高い業績コンセンサスの裏付けとなっている新シート効果が明確に見えない格好となっており、収益性改善が遅れるリスクが出てきたと判断。今期営業利益はコンセンサスを13%下回る水準に下方修正しているようだ。
<6988> 日東電 8646 +416大幅続伸。前日に米アップルが1-3月期の好決算を発表しており、同社やアルプス電気などスマホ関連の電子部品メーカーには過度な警戒感が後退する状況になっているようだ。アップルの1-3月期売上高は前年同期比16%増の611億ドルで、約2年ぶりの大幅増収となった。1株利益とともに市場予想を上回る着地で、4-6月期売上高予想レンジも市場予想を上回っている。中国売上高も順調に増加しているもよう。
<2127> 日本M&A 3395 +200大幅反発。大和証券が投資判断「1」を継続で、目標株価を3500円から3600円に引き上げていることが、見直しの動きへとつながっているようだ。大手証券とのネットワーク連携や中堅企業の獲得が進んだことで案件が大型化、豊富な手持ち案件数を背景に保守的な会社計画は上振れが期待できるとみている。19年3月期営業利益は会社計画125億円に対して136億円を予想、連続2ケタ成長の継続を見込む。
<7282> 豊田合 2910 +134大幅続伸。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も2700円から3300円に引き上げている。1-3月期の収益V字回復を受けて、米州や日本での生産が正常化したと判断、19.3期業績予想を上方修正のもよう。エアバッグや車載LEDの拡販、内外装部品の付加価値向上による中期的な業績拡大が見込まれ、株価はリバウンド局面に入るとみているようだ。《FA》