JAXAのロケットが「最小の軌道ロケット」としてギネス世界記録に認定

2018年4月29日 10:11

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットSS-520 5号機が、「smallest orbital rocket(最小の軌道ロケット)」としてギネス世界記録に認定された。認定記録数値は、高さ9.54m 直径0.52m(代表径)。

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 SS-520は、JAXAの傘下にある宇宙科学研究所(ISAS)が開発・運用する固体燃料ロケットである。もともとは大型の観測ロケットだったのだが、4号機以降、三段式の超小型衛星打ち上げ機は世界最小クラスのローンチ・ヴィークルとなっており、そこから今回の記録獲得に繋がったということのようだ。

 SS-520 5号機は、2018年2月3日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、人工衛星の軌道投入に成功した。これで「実際に人工衛星を打ち上げた史上最少のロケット」の記録を更新したわけだが、過去の記録はというと、48年前のL-4Sロケットがそれまでは最少記録であったという。

 JAXAは今後とも、小型・低コスト・短期間で開発可能な、国際競争力のあるロケットの技術を広く活用していくことを期待しているという。

SS-520の主要性能諸元は以下の通り。

■SS-520 5 号機主要諸元
全長: 9.54 m
直径: 0.52 m(代表径)
全備重量: 2.6トン
燃料: 固体燃料
段構成: 3段式
打上げ能力: 低軌道に 4kg 以上
打上げ場所 :内之浦宇宙空間観測所
打上げ方式: ランチャ滑走方式
(吊下げ式)(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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