KADOKAWAが高級レストラン経営に進出 「INUA」を6月オープン
2018年4月28日 10:47
KADOKAWAは26日、6月29日に、飯田橋にレストラン「INUA(イヌア)」を開業することを発表した。デンマークの首都コペンハーゲンの名店「noma」とパートナーシップを締結、nomaのシェフであるトーマス・フレベル氏をヘッドシェフとして招聘する。予約の受付は、26日から既に開始されている。
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ちなみに飯田橋のどこかというと、東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル9F、つまりKADOKAWAのビルの中である。営業日時は毎週火曜日~土曜日の17時から。ランチ営業はしない。日曜日と月曜日は定休である。キャパシティは60席、内装はカスタムメイドで、日本と北欧の文化を融合させるデザインとなっている。
運営は、KADOKAWAの子会社であるK's Lab社が行う。ちなみにINUAとは、デンマーク領グリーンランドの先住民イヌイットの神話を由来とする言葉であるらしい。
さてnomaについてである。同店はもちろん、ミシュランの星を持っている。デンマークで初めて星を得たレストランであり、現在は2ツ星だ。また、ミシュランに並ぶ権威を持つとも言われる「世界のベストレストラン50」では2010年、2011年、2012年、2014年の4度に渡り世界1位に輝いている。要するに、押しも押されぬ名門レストランであるということである。
さらにトーマス・フレベル氏についてである。1984年生まれ34歳、ドイツ出身。2009年にnomaに入店し、今はヘッドシェフ・レゼピ氏の右腕とも呼ばれるまでに腕を振るっている。2015年に「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」によって日本に一時店を開いて以来、いつか東京でレストランを開きたいという想いを抱いていた、とのことだ。
出版社が高級レストランの展開を手がけるというのは寡聞にしてあまり聞かない話ではあるが、どうなっていくのか今後に注目したい。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)