五洋建設、シンガポールで大型干拓事業を受注 JV総額で約1000億円
2018年4月22日 16:46
五洋建設は、シンガポール共和国のシンガポール住宅開発庁(Housing & Development Board of Singapore)から、同国東部のテコン島における干拓地造成工事(Construction of Polder at Area A and C of Pulau Tekong)を受注したと発表した。
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テコン島はシンガポールにおいてシンガポール島の次に大きな島で、東に2キロメートルほど離れ、マレーシアに接している。軍事基地が置かれており、一般人の立ち入りは禁止されているのだが、21世紀に入ってから大規模な埋め立て工事などが繰り返し行われており、島の面積は徐々に拡大している。
具体的に工事の対象となるのはテコン島A・C地区。これまでに行われている埋め立て工事などとは違う、同国では初となる干拓地方式によって、約810ヘクタールの土地を造成する。共同受注者はオランダのBoskalis International。受注金額はJVで約999億円、五洋建設の持分は約489億円となる。
工期は48カ月を予定しており、2022年4月竣工予定。
五洋建設は以前からシンガポールで数々の埋め立て工事を行ってきた。現在も、シンガポール政府法定機関JTCコーポレーションより発注された、2014年受注のチュアスフィンガーワン埋立工事を施工している最中である。2月にもシンガポール海事港湾庁(Maritime and Port Authority of Singapore)からチュアスターミナル第二期埋立工事を受注しており、今回の案件はそれに続く大型受注となる。
その他工事の概要としては、傾斜護岸工(築堤)総延長が約10km、排水溝工が40kmである。道路工事なども含めて受注している。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)