マツダの次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」、エジソン賞の金賞を受賞!
2018年4月21日 21:56
マツダが開発した次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」が、「2018 Edison Award(エジソン賞)」の金賞を受賞した。
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Edison Awardとは、文字通り発明王トーマス・エジソンの偉業を称えて創設された由緒ある賞で、世界の革新的な製品やサービスを絞り込んだ中から、授賞作品を選定している。もちろん自動車業界のみならず、あらゆる業界の革新に値する製品やサービスの中から選出される。マツダの次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」は、米ニューヨークで開催された「2018 Edison Award」の表彰式で、「Engine Enhancements(エンジンエンハンスメント=エンジン機能強化)部門」の金賞を受賞した。
過去に受賞した商品や技術では、AppleのiPhoneとiPad 、ダイソンのエアマルチプライヤー(羽なし扇風機)、赤崎教授の青色発光ダイオード(LED)などが馴染みであり、それぞれが時代に於ける革新の輝きを放っている。
金賞を受賞した「SKYACTIV-X」とは、マツダが独自に開発した火花点火制御圧縮着火という燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」によって、世界で初めてガソリンエンジンにおいて圧縮着火を実用化させる目途を付けた、画期的な内燃機関である。燃費は現行ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G」と比較して最大で20~30%、トルクは10~30%改善することが見込まれ、環境性能を大幅に改善するとともに、シャープなレスポンスや爽快な加速感を実現し、走りの楽しさを飛躍的に高めると期待される。
2月には1956年創刊のイタリアの自動車専門誌「Quattroruote(クアトロルオーテ)誌」が主催し、欧州の自動車業界の重要イベントの一つとして知られる「Quattroruote Day」で、自動車の技術史にもたらした革新的な技術と評価されて「Q Global Tech Award」を受賞。何しろ世界15カ国の自動車専門誌の、こだわりの強い一言居士の委員達によって選出される賞であることの意味は大きい。
「第45回東京モーターショー2017」で大きな注目を集めたコンセプトカーの一つがマツダの「魁Concept」だ。流麗で色っぽいデザインが来場者の視線を釘付けにしたこのコンセプトカーは、新型アクセラへと昇華し、2019年以降にはこの「SKYACTIV-X」を搭載したマツダの次世代商品として、全世界で順次投入される予定である。(記事:矢牧滋夫・記事一覧を見る)