コスモス薬品やクリエイトSDが既存店、全店とも好調 ドラッグストア3月売上
2018年4月18日 11:45
ドラッグストア各社が3月の売上を発表し、各社順調な中、コスモス薬品やクリエイトSDが既存店、全店ともに好調な売上となっていることが分かった。
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■マツキヨは下期中心に巻き返し
マツモトキヨシホールディングスが3月の売上月次報告を発表している。前年同月比の売上高で、既存店が106.2%、フランチャイズが109.1%、全店が108.1%だった。
今期(2017年4月~18年3月)は、既存店の売上高が4月から7月まで4カ月連続の前年比マイナスで始まったものの、それ以降は10月にマイナス(99.5%)となった以外は巻き返した格好。フランチャイズは11月に前年同月比98.0%となった以外は前年同月比プラスを維持しており、全店売上高は通年でプラスとなっている。今期累計は未発表ながら、既存店売上高で前年比101.0%、全店売上高で同104~5%くらいになりそうだ。
■コスモスは既存店、全店ともに好調
13日、九州を中心に中部以西で展開するコスモス薬品が、3月の月次報告を発表した。前年同月比で既存店売上高が105.7%、全店売上高が114.0%だった。
前期(2016年6月~17年5月)の月次を見ると、全店売上高は1年通じて前年比プラスながら、既存店では2月(99.3%)、3月(99.7%)が前年比マイナスだった。しかし今期(17年6月~18年5月)は既存店、全店ともに前年比プラスを維持している。期初の4月から69店出店、8店閉店し、3月時の店舗数は888店。
■キリン堂は好調なスタート
13日、近畿地方を中心に関東や四国、北陸に展開するキリン堂ホールディングスが、3月の営業速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が+3.4%、客数が-0.6%、客単価が+4.1%、全店売上高が+7.3%、客数が+3.1%、客単価が+4.0%だった。
前期(2016年3月~17年2月)は、既存店、全店ともに期初から前年比プラスが続いていたところ、期末の2月に既存店売上高が97.0%とマイナスとなっていた(全店は101.2%)ため、それを払しょくして今期は良いスタートが切れたことになる。3月の出店は3店、閉店はなく、合計店舗数は362店。
■サンドラッグはディスカウント事業が好調
16日、ドラッグストアの「サンドラッグ」「星光堂」、ディスカウントストアの「ダイレックス」などを展開するサンドラッグが、3月の月次報告を発表した。前年同月比で、ドラッグストア事業の既存店売上高が103.6%、全店売上高が108.6%、ディスカウントストア事業の既存店売上高が101.7%、全店売上高が109.1%、グループ合計の既存店売上高が102.9%、全店売上高が108.8%だった。
今期(2017年4月~18年3月)の累計は、ドラッグストア事業では既存店売上高が99.8%、全店売上高が103.8%で悪くはないものの、好調なディスカウントストア事業(既存店売上累計:102.5%、全店売上累計:110.4%)と比較すると、いま一つの数字。グループ合計の累計では、既存店売上高が100.8%、全店売上高が106.1%。
■クリエイトSDも既存店、全店ともに好調
16日、関東の他、愛知や静岡で展開するクリエイトSDホールディングスが、3月の月次業績を発表した。前年同月比で、既存店売上高が102.6%、全店売上高が110.9%だった。
今期(2017年6月~18年5月)は、既存店、全店ともに前年比プラスが続き、好調を維持している。累計では既存店売上高が101.1%、全店売上高が108.9%。前期の累計は既存店売上高が101.1%、全店売上高が106.7%だったため、前期並みの伸びとなりそうだ。。(記事:県田勢・記事一覧を見る)