NYの視点:米トランプ減税や歳出策による経済の影響計り知れず、速やかな利上げの可能性も=アトランタ連銀総裁

2018年3月28日 07:36


*07:36JST NYの視点:米トランプ減税や歳出策による経済の影響計り知れず、速やかな利上げの可能性も=アトランタ連銀総裁
米アトランタ連銀のボスティック総裁は27日、米ウォールストリートジャーナル紙のインタビューで、緩やかな利上げを支持していることを明らかにした。ただ、減税や政府の歳出拡大が来年の米国経済にどのように反映するか不透明性が強く、金融政策を複雑化させる可能性に言及した。

経済が予想以上に速やかに成長する確率が上昇し、FRBによる若干速やかな利上げにつながる可能性もある。減税が経済の生産力を引き上げるため、インフレがない成長の可能性もある。一方で、歳出の拡大が需要を押し上げ、インフレの圧力を生む可能性があると指摘した。

2018年の経済や金利軌道には、かなりの幅の可能性があり、これに適した金利の予想レンジも必然的にひろくなるとした。ただ、速やかなインフレ、インフレ過熱は予想していない。

投資家の見解も分かれている。トランプ大統領の経済政策、税制改革や歳出拡大計画が、企業の収益を押し上げるほか、米国の経済も予想以上に成長すると楽観的な見方がある一方、一部のエコノミストや投資家は米国経済がそろそろ景気後退入りすると警戒態勢にあることも確か。トランプ大統領が2期目に挑戦する時期にあたるとの指摘もある。《CS》

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