JR東や関東私鉄など鉄道26社、「かけこみ乗車防止キャンペーン」を合同実施
2018年3月28日 06:38
JR東日本や関東圏の私鉄各社など鉄道26社は、合同で「かけこみ乗車防止キャンペーン」を実施する。かけこみ乗車の危険性や、危険と感じた際に非常用ボタンを押すことを呼びかけることを目的に、新入生、新入社員の増えるこの時期に合わせ、4月1日から4月30日まで行う。
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実施社局はJR東日本の他、小田急・京王・京急・京成・新京成・西武・相鉄・東急・ 東京メトロ・東武・東京都交通局・横浜市交通局・伊豆箱根・江ノ電・ 埼玉新都市交通・埼玉高速・芝鉄・東京モノレール・多摩都市モノレール・東葉高速・箱根登山・北総・横浜高速・流鉄・りんかい線の26社。
各線ともそれぞれ個別でかけこみ乗車防止キャンペーンを行っていたが、合同で行うのは今回が初めて。また、JR東日本は首都圏においておおむね100キロ圏内を実施エリアとした。関東運輸局が後援、関東鉄道協会が協賛する。各駅ではキャンペーンのポスターを掲出し、列車内・駅構内でも放送を行う。
かけこみ乗車は鉄道の所定の発車時刻、到着時刻から遅延する原因となり、公共交通機関の円滑な運行の妨害になる。また、扉に挟まれ、怪我をすることもあり、最悪の場合、死亡事故につながる可能性もある。このほか乗客同士との接触や衝突、転倒などの原因ともなり、危険であることは間違いない。
こうしたトラブルを回避するため、これまでも一部の鉄道事業者においては、駆け込み乗車防止のため発車(ドアを閉める)前にベルやチャイム・メロディを鳴らしている。しかし、これがかえって駆け込み乗車を誘発する原因となっているとも指摘されているため、JR東日本では意図的にメロディの鳴らし方を変更するなどの実験も行っているほか、各社でも様々な取り組みが見られる。
なお、出発合図があった列車に旅客が乗車しようとする行為は省令(鉄道運輸規程 第20条)によって禁止されている。利用者側への啓発がもっとも得策であると言えよう。(記事:M_imai・記事一覧を見る)