「トマト飲料」や「甘酒」がさらに成長 果実・炭酸飲料などの市場調査
2018年3月23日 16:32
富士経済は20日、果実飲料・炭酸飲料・乳性飲料・嗜好品などの市場調査結果を発表した。
【こちらも】健康志向食品の国内市場堅調、18年予測は1兆4343億円 滋養・強壮に注目
■調査結果の概要
果実飲料はトマト飲料の健康的価値が明確となるなど拡大。炭酸飲料は無糖炭酸飲料が伸長しているものの全体では縮小すると予測している。
乳性飲料は、ドリンクヨーグルトが機能性商品を中心に消費者の健康志向や簡便ニーズを捉え伸長。嗜好飲料は、サントリー食品インターナショナルの「クラフトボス」のヒットにより微増が見込まれている。
健康飲料はエナジードリンクを筆頭とした食系ドリンクや、パウチゼリー飲料、健康サポート飲料が栄養補給を目的としたニーズを獲得し好調であり、拡大が見込まれるとしている。
注目市場として以下を挙げている。
■トマト飲料
22年市場予測は16年比92.0%増の526億円と予測。
16年は「カゴメトマトジュース スマートPET」などがリニューアル発売されたことにより、トマト飲料の健康的価値が明確となり他社商品も含め需要が急増。今後も健康志向ユーザーの需要増や既存ユーザーの飲用頻度上昇により市場は拡大していくとみられている。
■甘酒
22年市場予測は16年比81.5%増の323億円と予測。
熱中症予防やTV番組などの特集により健康効果の認知度が向上していることから続伸。ここ数年の大ブームによる市場拡大から、17年春以降その需要は落ち着いたが、新商品の投入や新規参入は相次いでいるという。
今後は健康効果のさらなる認知度向上や、店頭における取扱商品の増加が予想されることから市場は拡大するとしている。
■無糖炭酸飲料
22年市場予測は16年比48.6%増の535億円と予測。
16年は引き続き直接飲料としての需要が増加したことや、「強炭酸」や「ドライ」などを切り口とした商品が需要を獲得し市場は拡大、また外食店において「ハイボール」メニューが定着し飲用が増加したことも市場の拡大に寄与した。
17年の市場も商品のリニューアルやフレーバーが追加され、今後も成長市場として各メーカーが注力していくことから市場は拡大していくという。