『けやき坂』始まる!
2018年3月19日 22:46
3月19日付けの日刊スポーツにおいて、4月8日深夜より、テレビ東京系列において、ひらがなけやきの冠番組『ひらがな推し』がスタートすることが報じられた。
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同じく、4月から始まる『KEYABINGO4』(日テレ系)においても、ひらがなけやき単独出演ということで、ここにきてひらがなけやきにとてつもない追い風が吹いてきた印象を受ける。
元々、ひらがなけやきとは、欅坂46におけるアンダー的存在として位置づけられていた。
第一期オーディションで、最終オーディションを辞退した長濱ねるの正式加入にあたり、そのまま欅坂46に入れてしまうのは不公平感があるということで、当初長濱が一人だけ「けやき坂」を肩書としていたが、欅坂の第二期オーディションで入ったメンバーが全員そのまま「けやき坂」になり、長濱が正式に欅坂に移動し、さらに「けやき坂」の2期募集で新メンバーが加入、現在は20名のメンバーが所属している。
しかしながら、欅坂46が「サイレントマジョリティー」「不協和音」といったメッセージ性の強い路線で色付けされていく一方で、ひらがなけやきは、可愛らしく明るいアイドル路線に評価が高く、どうやらアンダーと選抜ではなく、別グループとして活動していくことが、先日の合同オーディションの概要から明らかになっていた。
まあ、欅坂が全員選抜でここまで来ている関係で、AKBや乃木坂のように、選抜とアンダーに分けることはほぼ不可能であり、2期や3期を加入させたところで、表題曲を歌える可能性がないとなれば、こういう形になるのは自然なことでもあるが、それにしても、まだデビューシングルもないグループでありながら、武道館3daysを埋め、握手会での完売も続出という実績を武器に、冠番組までゲットしたとなると、これは、ただのゴリ押しとは言わせないだけの説得力を持つことになる。
実際、これまでけやき坂は、『欅って書けない』『KEYABINGO2.3』などで、共演する先輩の欅メンバーを凌駕する爪あとを残した逸材が揃っている。
リーダー的存在でムードメーカーでもある佐々木久美、白石麻衣の再来と呼ばれるほど整ったルックスに天然キャラのギャップが評判の加藤史帆、低音ボイスのラーメン好き歌姫である齋藤京子らの年長組から、やんちゃ感あふれる影山優佳、高本彩花、富田鈴花、ひらがなの2期生として、まだ2回目の収録で、ほぼ完ぺきなMCをつとめ上げた渡邊美穂、その透明感溢れる美しいグラビアが話題になった小坂菜緒らは、まだ一般的な知名度こそ高くはないが、アイドルファンやマスコミ・グラビア関係者の間では驚異的な評価の高さを誇っている。
この勢いで、おそらく違いうちに「ひらがなけやき」としてのソロシングルデビューも近いと思うが、一つだけ危惧しておきたいことがある。
これは、最近では乃木坂の3期などにも当てはまるのだが、魅力ある新メンバーが加入してくると、ファンの間でやたらと好戦的になる人間が増えるということだ。
既存メンバーを攻撃し、早く新人を推せというファンと、新規メンバーは苦労していない、美味しいとこどりを狙っているだけだと攻撃するファンと、さらにそれを煽る「対立厨」(ただ、もめ事を楽しみたいだけの人間)によって、ファンの空気が悪くなってしまう。
ある意味、グループアイドルの宿命とはいえ、メンバー同士は仲がいいのに、それを非難するレベルの低いファンが増えてしまうと、箱推し文化が消え、グループ全体の活気が低下してしまうのは、過去のアイドルグループが証明している。
まだ、これからいくらでも伸びしろがある若いグループであるだけに、純粋な気持ちで応援するファンが増えて欲しいと願わずにはいられないのである。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)