レクサス最小のSUV「UX」、ジュネーブモーターショーで世界初公開
2018年3月16日 14:46
スイス・ジュネーブ「2018年ジュネーブモーターショー」で世界初公開したレクサスのコンパクト新型SUV「UX」詳細がわかった。
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UXは、GA-Cプラットフォームの採用し、ボディの高剛性化と軽量化、低重心化で優れた応答性のハンドリング、そして操縦安定性を実現。さらに、新開発の直列4気筒2リッター直噴エンジンや2リッターハイブリッドシステムをはじめとする最新のパワートレーンを搭載し、減速・操舵・加速の運転操作がリズミカルにつながり、ライントレース性の高い俊敏な走りを追求した。
GA-Cプラットフォームは、レーザースクリューウェルディングや構造用接着剤の使用部位拡大、ドア開口部環状構造の採用により、ボディの高剛性化を実現した。加えて、ボディパネルにアルミ材などを採用し、軽量化による低重心化を追求した。また、コラムシャフトを大径化し、ねじり剛性を高めたコラムアシスト式電動パワーステを採用。サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用、徹底的な走り込みとチューニングによって、高い操舵応答性と上質な乗り心地を実現した。
パワーユニットは大きくふたつ。2リッター直列4気筒直噴エンジンは、高速燃焼による世界トップレベルの熱効率を達成しつつ、小型化・軽量化を実現。優れた動力性能と環境性能の両立と高回転域まで軽快に回る爽快な加速フィーリング、心地良いエンジンサウンドを実現した。組み合わせるトランスミッションは、従来のベルトとプーリーによる駆動に加え、発進用のギヤを追加し、ダイレクトな発進・加速フィーリングを実現した。CVT本来のスムーズな走りを引き継いだうえで、燃費性能を向上させ、走行シーンに応じた気持ちの良い走りを提供する。
一方、ハイブリッドシステムは、2リッター直列4気筒直噴エンジンと組み合わせたモーターによるアシストとエンジン回転数を最適化し、優れた燃費性能に加え、気持ちの良い加速フィーリングを実現した。雪道など滑りやすい路面での発進・加速時やコーナー進入時に、前後輪の駆動力配分をスムーズに制御し、発進性・走行安定性の向上に寄与する。また、タイヤスリップのない乾燥したターマック路面などでは、前輪駆動を自動的に選択し、優れた燃費性能を実現する。
安全運転支援システムも大きく進化した。レクサス車は世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要とし、UXに衝突回避支援や高度運転支援機能である「Lexus CoDrive」を含む、第2世代の「Lexus Safety System +」を搭載した。具体的には、現在、第1世代のLexus Safety System +に採用している「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成を継承しながら、各機能を進化させ、事故の防止や交通事故死傷者の更なる低減と、ドライバーの負担軽減を目指している。
機能を列記すると以下のとおり。
まず、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ(PCS)、同一車線内中央を走行できるよう、操舵を支援する高度運転支援機能「Lexus Co Drive」(レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト)、そして先行車や対向車を眩惑しないよう、ハイビームの照射を制御する「アダプティブハイビームシステム」(AHS)、カメラで主要な道路標識を認識し、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト」(RSA)となる。
また、アクセルペダル踏み間違いによる衝突事故や、接近する後方車両との接触事故の被害軽減を支援するパーキングサポートブレーキ、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなど、先進安全装備を積極的に導入する。(編集担当:吉田恒)