SNSでシェアされるコンテンツ、2017年は減少

2018年3月15日 10:36

 SNSはインターネットを利用した新たな時代のコミュニケーションツールとして高い人気を集めている。気軽に情報をシェアすることができるSNSだが、ここ数年SNSでのシェア件数が減少しているというデータがある。スマホの普及に伴い、誰もが気軽に情報を発信しやすくなり、インターネットという手段ではあるが手軽につながりあえるようになった時代ならではの現象といえるのではないだろうか。

 現在、SNSのコンテンツとして代表的なものといえるのがLINEだろう。数あるSNSコンテンツの中でも利用率は極めて高く、特に20代と30代の利用率が圧倒的に多いことで知られている。また、スマホが多くの世代に普及したことを受け、高齢者の間でも家族と連絡を取り合うための手段として利用する人が増えている。また、LINEと同じくSNSとして高い人気があるのがInstagramだ。こちらもLINEと同じ年齢層の利用者が増えており、主に女性を中心に利用率が高まっている。

 その反面SNSのコンテンツとして利用者が落ち込んでいるのがFacebookである。かつてはSNSの新たなコンテンツとして注目を集めた時期もあり、世界的にみても20億人以上が利用する大型コンテンツではあるが、日本国内では利用率は頭打ちとなりつつある。LINEやInstagramとは対照的に20代~30代の利用率が少なくなっている点も気になるところである。

 それと関連し、2017年に投稿されたSNSのシェア件数が減少しているという情報につながってくる。投稿のシェア件数の中でも特に減少傾向にあるのは先述のFacebookだが、他のSNSコンテンツでも似たような現象に陥る可能性は高い。シェア件数が減少した最も大きな要因となっているのが、コンテンツの量が増えすぎたことにある。実際にSNSというカテゴリーだけで考えた場合、そのコンテンツ量については供給過剰な状態であることは否めない。

 SNSの将来を考えた場合、いかに利用者層を拡大していくかということはどのコンテンツについても常に重要なポイントとなっている。そして、利用者層を拡大するためには様々な年齢層に訴えかけるコンテンツでなければならない。LINEやInstagramについては現在でこそ20~30代という年齢層を中心に利用者が多いものの、その年代の人が利用者としてスライドしていくかどうかは今後のコンテンツの内容次第である。Facebookのシェア件数が減少している要因を分析し、最適な手段を講じることができるかどうか、供給過剰なSNSだからこそ様々な方策を考えていきたいところである。(編集担当:久保田雄城)

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