混迷の坂道グループ、合同新規メンバーオーディション開催
2018年3月11日 18:38
今月10日、坂道グループがこの夏に「合同オーディション」をすることが報じられた。
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これは、乃木坂の4期生、欅坂、ならびにけやき坂の2期生の募集ということになるらしく、どうやら「けやき坂」と「欅坂」は別グループという扱いになるらしい。
メンバーの卒業が増えている乃木坂はともかく、まだ卒業が一人も出ていない欅坂と、本来は欅坂の2期、3期扱いと考えられていたけやき坂に関しては、かなりの短期間に新規メンバーが入ることになり、ファンの間では困惑が広がっている。
元々乃木坂は、AKBの公式ライバルであり、秋元康氏をプロデューサーにしているが、それでもAKBGとは姉妹グループではないというところにファンが反応して集まっている。
生駒里奈、松井玲奈の交換留学が決まったときの拒絶反応もそうだが、組閣や兼任や総選挙といったAKB的な演出はせず、メンバーの成長をじっくり見守り、時間をかけて個性を熟成させていく過程に楽しみを見出していた人が多かった。
そのため、選抜をはずれたアンダーであっても、個人仕事が増え、さらにそこで人気を集めて齋藤飛鳥や新内眞衣のように、選抜常連に入ったメンバーもいるし、伊藤かりんや斎藤ちはるのように、本人の志向や個性を活かした仕事で存在感を高めていくメンバーもいて、「箱押し」という文化を作り上げてきたといっていい。
それは欅坂も当初は同じであり、選抜センターの平手友梨奈を押しだす一方で、渡邊理佐や土生瑞穂にはモデル、石森虹花は映画出演、小池美波にはラジオなど、ソロ仕事でメンバーの個性を活かせるように配慮しているのが特徴でもある。
こうした雰囲気が、短い期間でのメンバー募集によって崩れてしまうのではないかというのが、ファンの心配している部分でもある。
特に「けやき坂」に関しては、逸材揃いといわれる2期生(ひらがな2期のこと)がいるわけだが、まだデビューして1年足らずであり、当然ながらメディアへの露出は少ない。握手会にいくようなファンの間でどんなに評価されようと、世間が知らないのでは評価されようもないわけで、「まだ早いだろう」という声が出てくるのは無理もない所だろう。
実際、AKBも、まだ人数が少なく、個人個人に丁寧なマネジメントができていた3~4期生ぐらいまでは顔や名前の知名度は高かったが、5期、6期、7期となるとぐっと下がってしまっている。その失敗を見ている以上、今回の合同オーディションに関しても、それなりの配慮や準備はしていると考えたいところだ。
さらに、欅坂にとってはもう一つの問題がある。
絶対的センターとして、欅坂の象徴になっている平手友梨奈が、テレビ番組や記念ライブへの不参加となったことだ。年末の武道館3daysを、平手不在を理由に「けやき坂ライブ」に切り替えたほど、欠くべからざる存在にした以上、不参加ならその理由を知りたいところだが、「スケジュールの都合」以上のアナウンスはない。
平手がMCを務めていたラジオ番組もMC交代するぐらいだし、なんらかの事情はあるのだとは思うが、出してくる情報があまりに少ないので、果たしてそれが「体調不良による療養」なのか、「留学」や「映画撮影」のためなのか、憶測だけが独り歩きしてしまっている。
この状況は、平手のみならず、他のメンバーにとっても悪影響を与えているのではないだろうか?
実際、先日のミュージックステーションでは、司会のタモリに平手不在を言及されて、苦しそうに対応している菅井の苦笑いが印象的だった。
少なくとも、欅坂の運営には、おもわせぶりな演出でファンをざわつかせる「サプライズ頼みのアイドル」にならないよう、大きいことに関しては明確な事情説明をしてほしいし、また、今回の新規募集で別グループとして位置づけられるようになった「けやき坂」のシングルデビューを考えて欲しいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)