中国・復旦大学管理学院棟に新日鉄住金の意匠性チタンが採用
2018年3月9日 12:30
新日鉄住金は、同社の意匠性チタン「TranTixxii」が、中国・上海で新築される「復旦大学管理学院棟」の外装・屋根材として採用されたことを発表した。施行面積は約6,000平方メートル。
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「復旦大学」は、1905年に設立され、つまり113年の歴史を誇る、中国の国家重点大学である。総合大学で、在校生4万人という世界有数の規模を有する。
復旦大学管理学院棟は「世界に発信できる象徴的建造物」にするというコンセプトのもと10年をかけ造成され、現在までに12万4,000平方メートルが建造されている。
建物自体の設計はスペインの設計事務所MIRALLES TAGLIABUE EMBTが主導し、中国と西洋のデザインの融合がはかられている。そのキーとなる材料として、意匠性チタン「TranTixxii」のデザイン性が評価され、採用に至ったわけだ。
具体的には、中央広場に面した建物と、渡り廊下の外装材として採用されている。ちなみに意匠性以外にも、チタンであるから軽量である(従って安全性も高い)、やはりチタンであるから高い耐食性能を持つのでメンテナンスがさほどいらない、そして金属イオンの流出もほとんど生じないなどのメリットもある。
採用に伴う契約の調印式は1月26日、復旦大学管理学院から20名を超える重役が出席する中で行われた。大学管理学院側からは、「この意匠性チタンTranTixxiiを採用できたことを誇りに思う」とのコメントがあった。
TranTixxiiは軽量(鉄の六割、銅の五割ほど)と、軽量ゆえの安全性、優れた意匠性、耐変色性などの「LCC改善」(メンテナンス負荷軽減」を実現する建材であり、新日鉄住金としては、今後とも普及に努めていきたいという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)