好きなご当地ラーメン第1位は「博多ラーメン」、マルハニチロが調査
2018年3月6日 06:52
マルハニチロは、「ラーメンとチャーハンに関する消費者実態調査2018」をインターネットリサーチで行い、ラーメンとチャーハンの両方を食べることがある全国の20歳~59歳の男女を対象に、1000名から回答を得た。
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まず全回答者に、あなたの好きなラーメンは何かを質問した。第1位は「醤油ラーメン」(59.6%)、第2位「味噌ラーメン」(53.8%)、第3位「豚骨ラーメン」(48.6%)、第4位「塩ラーメン」(41.0%)、第5位「担々麺」(33.6%)という順番となった。
男女別にみると、男性のトップ3は、第1位が「醤油ラーメン」(61.4%)、第2位「味噌ラーメン」(58.4%)、第3位「豚骨ラーメン」(54.6%)と全体と一致した一方、女性では、第1位が「醤油ラーメン」(57.8%)、第2位「味噌ラーメン」(49.2%)、第3位「塩ラーメン」(44.0%)と、塩ラーメンが豚骨ラーメンを上回り3位にランクインした。
世代別にみると、20代では「豚骨ラーメン」(54.0%)が「醤油ラーメン」(54.0%)と並んで1位となり、50代では「味噌ラーメン」(59.2%)が「醤油ラーメン」(59.2%)と並んで1位になるなど、世代が異なると好みも違うことが分かった。
エリア別にみると、北海道・東北では「味噌ラーメン」(66.9%)、九州・沖縄では「豚骨ラーメン」(72.1%)が圧倒的に支持されている。東海では「豚骨ラーメン」が57.4%で第1位だが、「味噌ラーメン」(56.4%)と「醤油ラーメン」(55.3%)は僅差となっており、豚骨・味噌・醤油の人気が拮抗しているようだ。
さらに踏み込んだ質問を行っている。全国には各地域で独自に進化した「ご当地ラーメン」があるが、このご当地ラーメンについても質問。食べたい(または食べてみたい)ご当地ラーメンを聞いたところ、第1位は「博多ラーメン(福岡県)」(31.5%)、僅差の第2位で「札幌ラーメン(北海道)」(31.0%)が続き、第3位「喜多方ラーメン(福島県)」(25.1%)、第4位「沖縄そば(沖縄県)」(22.5%)、第5位「旭川ラーメン(北海道)」(20.6%)という順番だった。
豚骨ラーメンの代名詞といえる博多ラーメンと、味噌ラーメンの代名詞といえる札幌ラーメンに人気が集中している。また、「尾道ラーメン(広島)」(8位)や「台湾ラーメン(愛知県)」(10位)、「富山ブラック(富山県)」(11位)、「佐野ラーメン(栃木県)」「京都ラーメン(京都府)」(どちらも13位)、「勝浦式タンタンメン」(20位)といったカップラーメンにもなっている名物ご当地ラーメンもTOP20にランクインしていた。
続いてスープの濃さの好みについても質問。「好きなスープの濃さ」では、「濃いめ」(32.6%)、「ふつう」(63.1%)、「薄め」(4.3%)となった。「濃いめ」が好きという人も3人に1人の割合と少なくないようだ。
男女別にみると、「濃いめ」が好きという人は、男性40.6%、女性24.6%、男性に多い傾向がみられた。世代別にみると、「濃いめ」が好きという人の割合は、若い世代ほど高く、20代では41.6%、30代37.2%、40代26.8%、50代24.8%だった。また、最も好きなスープの種類別にみると、豚骨ラーメンが好きな人では「濃いめ」が51.7%と半数を超えた。
さらに、ラーメンと一緒に食べたいものを聞いた。すると圧倒的多数で「ギョーザ」(82.6%)がダントツ第1位、第2位は「チャーハン」(48.0%)、第3位は「からあげ」(21.5%)、第4位は「ライス(白ごはん)」(20.4%)、第5位は「チャーシュー丼」(15.6%)となった。“ラーメンにはギョーザ”という組み合わせは根強い人気だ。
この統計を男女別にみると、「ギョーザ」は男性80.6%、女性84.6%と女性のほうが高くなった。他方、「ライス(白ごはん)」は男性28.8%、女性12.0%と男性のほうが高かった。世代別にみると、「ギョーザ」は、20代82.8%、30代83.6%、40代81.6%、50代82.4%と、いずれの世代においても8割を超えており、幅広い世代から支持されていた。
チャーハンの好みも質問した。チャーハンでは大切な部分「好きな食感」を聞いたところ、「パラパラ」(83.1%)、「しっとり」(16.9%)となり、パラパラ派が大多数を占めた。次に、「好きな味付け」についてみると、「濃いめ」が27.3%、「ふつう」が64.3%、「薄め」が8.4%となった。濃いめのしっかりした味付けのチャーハンが好きという人も約3割と少なくないようだ。好きな具材では、「えび」が23.0%、「かに」が10.3%、「焼豚」が66.7%だった。どうやら焼豚チャーハンが定番のようだ。
日本人の約9割が好きというラーメンは、もはや日本人の国民食と言っても過言でないだろう。薄々は分かっていたが、今回の調査結果では年代やエリアによっても好みが違うことが顕著となった。スープや麺、具材に至るまでさまざまな種類が登場しており、その組み合わせ次第で唯一無二のラーメンが誕生する。ラーメンはこれからも進化し続け、味わいも大きく変わるだろう。ラーメンを極めるのは膨大な時間を要す。人生80年を要しても極めることは難しいかもしれない。ラーメン道は実に奥が深い。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)