HMD Global、KaiOSベースのOS搭載した新Nokia 8110を発表
2018年3月1日 20:24
headless曰く、 HMD Globalは25日、Nokia 8110のデザインをベースにした4G対応フィーチャーフォン「Nokia 8110 4G」を発表した(プレスリリース、Ars Technica、The Verge、SlashGear)。
オリジナルのNokia 8110はカーブしたボディーとスライドするキーパッドカバーが特徴的なモノクロ液晶搭載のGSM携帯電話だ。1999年公開の映画「マトリックス」で使われたことで知られる。Nokia 8110 4Gはオリジナルのデザインを生かし、カーブした2.45インチQVGAのカラー液晶ディスプレイや2メガピクセルのリアカメラを搭載。Qualcomm 205 MobileプラットフォームとKaiOSベースのSmart Feature OSにより、GoogleアシスタントやGoogleマップ、Facebook、Twitterといったアプリが利用できるほか、KaiOSのアプリストアからアプリを追加できる。新Nokia 3310で話題になったSnakeもプリインストールされる。
KaiOSはFirefox OSをフォークしたOSといわれることもあるが、その元になったMozillaのプロジェクトをベースにしており、Firefox OSとは「はとこ」のような関係になるという。開発元のKaiは26日にソーシャルメディア企業やデバイスメーカーとの提携を発表しており、この提携によりGoogleなどのアプリが利用できるようになっている。
通信機能としてはLTE Cat. 4対応でWi-Fiを搭載しており、モバイルホットスポットとして利用することも可能だ。欧州向けのSKU 1とアジア太平洋/中東/アフリカ向けのSKU 2があり、両SKU共通でGSM 900/1800/W-CDMAバンド1/5/8/FDD-LTEバンド1/3/5/7/8/20が利用できる。SKU 2ではさらにW-CDMAバンド39およびTDD-LTEバンド39/40/41(38)が利用可能だ。連続通話時間は3Gで最大7時間、VoLTEで最大9.3時間。デュアルSIMに対応しており、4Gの連続待ち受け時間はシングルSIMで最大25日、デュアルSIMで最大17日となっている。カラーバリエーションはトラディショナルブラックとバナナイエローの2色、5月発売予定で世界平均小売価格は79ユーロとのこと。
このほか、AndroidスマートフォンNokia 8 Sirocco/Nokia 7 plus/新Nokia 6/Nokia 1も同日発表されている。画面サイズはそれぞれ5.5インチQHD/6インチFill HD+/5.5インチFull HD/4.5インチFWVGAで、フラッグシップモデルNokia 8 SiroccoとミッドレンジモデルNokia 7 plus/新6はHMD初のAndroid Oneデバイスとなる。エントリーモデルのNokia 1はGoエディションのAndroid 8.1 Oreoを搭載。Nokia 8 Sirocco/7 plusは2倍光学ズーム対応のデュアルセンサーリアカメラを搭載しており、光学系には新Nokia 6とともにZEISSを採用している。
4機種ともに4月初めの発売予定で、世界平均小売価格はNokia 8 Siroccoが749ユーロ、Nokia 7 plusが399ユーロ、新Nokia 6が279ユーロ、Nokia 1が85ドルとなる。Nokia 1は簡単に交換可能なバックカバー「Xpress-on」に対応しており、4色のXpress-onカバーが別売りされる。なお、HMDが受けたNokiaブランドの独占使用ライセンスは「日本を除く全世界」となっており、Nokia 8110 4Gを含めて日本で正式に発売される可能性は低い。