【業績でみる株価】シンクロ・フードは上場来高値更新の展開、18年3月期予想は増額の可能性
2018年2月27日 09:37
シンクロ・フード<3963>(東1)は、飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」の運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で18年3月期第3四半期累計は大幅増収増益だった。通期も増収増益予想である。そして増額の可能性が高いだろう。株価は急伸して上場来高値更新の展開だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。
■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力
飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。
17年8月には出店立地データ検索・比較サービスを開始、17年9月には九州エリアにおける求人サービスを開始、17年12月には北海道・東北エリアにおける求人サービスを開始した。
2月20日には、飲食業界に特化したM&A仲介業および人材紹介事業を展開しているウィットの株式を100%取得して子会社化すると発表した。
■18年3月期増収増益予想、3Q累計高進捗で通期予想増額の可能性
18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比33.3%増の10億06百万円、営業利益が41.4%増の4億47百万円、経常利益が46.1%増の4億22百万円、純利益が47.3%増の2億68百万円だった。
主力の「飲食店.COM」認知度向上効果などで、登録ユーザー数が16.4%増の124千件、有料ユーザー数が15.6%増の5.9千件、サービス提供関連事業者数が11.8%増の3655社と順調に増加した。サービス別売上高は運営サービスが40.8%増収、出退店サービスが7.1%増収、その他サービスが26.7%増収だった。
通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.2%、営業利益が92.5%、経常利益が91.9%、純利益が92.7%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。
■株価は急伸して上場来高値更新の展開
株価(17年4月1日付で株式3分割、17年9月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、急伸して上場来高値更新の展開だ。2月26日には5110円まで上伸した。2月26日の終値は4720円、今期予想PERは約142倍、時価総額は約411億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)