米FRB議長の議会証言への関心高まる
2018年2月26日 13:32
*13:32JST 米FRB議長の議会証言への関心高まる
米下院金融委員会で半期に一度の議会証言が米東部時間27日午前10時から行われます。米連邦準備制度理事会(FRB)は先日、1月30−31日に開催された会合の議事録を公表しました。議事録では、多くのメンバーが12月FOMC以降、国内総生産(GDP)の成長見通しを引き上げたことが判明しています。
メンバーの多くは減税の影響で短期的に成長が押し上げられると見ているようです。また、メンバーは短期的な成長見通しの改善が、政策金利であるFF金利誘導目標の緩やかな上昇の確率を高めるとの見解で合意しています。12月時点での利上げ予測が年3回であったことから、見通しが引き上げられた場合、4回の利上げの思惑が浮上しています。
一方、ブラード米セントルイス連銀総裁は4回の利上げは多すぎるとの見解を示したほか、インフレ圧力が依然弱いとの判断から2回の利上げにとどまると見るメンバーもいます。市場の一部は今年5回の利上げも可能と見ていますが、景気見通しについてのパウエルFRB議長の見解は注目に値します。《MK》