JR、訪日外国人向け「ジャパン・レール・パス」の販売期間を延長
2018年2月22日 20:37
JRグループは、訪日外国人旅行者向けの特別企画乗車券「ジャパン・レール・パス」の販売を2018年度についても継続する。
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「ジャパン・レール・パス」とはJRグループ6社(JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州)が共同で提供している、観光を目的に日本を訪れた外国人旅行者向けの割引きっぷ。海外での事前の引換証の購入による販売に加え、2017年3月からは期間限定で日本国内の一部箇所で販売を行っていた。
このサービスを2018年度も継続して行うが、利用者の資格は、海外から「短期滞在」の入国資格で日本を訪れる外国人旅行者に限られる。日本以外の政府等が発行した旅券を所持していることが必要で、海外在住の日本人は利用できない。
さらに、乗車できる路線も一部制約がある。
JR線の新幹線・特別急行列車、普通急行列車又は普通列車の普通車(グリーン車用はグリーン車)およびBRT(バス高速輸送システム)、宮島・宮島口間のJR西日本宮島フェリー、JR北海道バス、JRバス東北、JRバス関東、JR東海バス、西日本JRバス、中国JRバス、JR四国バス、JR九州バス、加えて東京モノレールは利用できるが、新幹線のうち「のぞみ」号・「みずほ」号や、JRバス各社の高速バス路線のほか、一部のバス路線については乗車できない。
発売期間は2019年3月31日までとなり、利用期間は7日間用が2019年4月6日まで、14日間用が2019年4月13日まで、21日間用が2019年4月20日までとなっている。
JR以外の私鉄各社もインバウンドを見越したお得な乗車券の販売を行っている。また、今後もインバウンドの増加が見込まれることから、販売期間の延長を継続したこともうなずける。ただ、利用者の資格はともかく、乗車できる路線の区別が複雑なため、どのような形でアナウンスし購買意欲をそそるのか、販売戦略そのものに期待が集まるところだ。(記事:M_imai・記事一覧を見る)