銀行口座と連携した指紋決済サービスを導入

2018年2月14日 08:23


*08:23JST 銀行口座と連携した指紋決済サービスを導入
株式会社Liquidと三菱地所は、三菱地所新本社で、銀行口座と連携した指紋認証決済システム「PASS」と、キーレスの指紋認証入退出管理システム「LIQUIDKey」の実証実験を始めた。日本では初めてのこととなる。
指紋認証決済システム「PASS」は、社員食堂のPOSレジ(一部セルフレジ)やオフィス内の無人販売軽食専用セルフ決済端末に導入。社員食堂のPOSレジはTBグループがカスタマイズ開発した。「PASS」は、現金チャージ決済・独自のポイント決済・クレジットカード決済と連携してきたが、銀行口座から直接決済額を引き落とす後払い決済の仕組みを初めて導入した。
この仕組みを利用すると、日本全国ほとんどの金融機関の口座と連携できて、クレジットカードを持っていなくても大丈夫だ。クレジットカードを持たなくても決済できることから、加盟店側の手数料を低減し、新しい決済手段としての利用の推進を目指すという。
三菱地所本社での実証実験では、給与から利用料金を天引きするのではなく、従業員の口座から引き落としているので、人事給与システムと連携することなく簡単に導入できる。

指紋認証入退出管理システム「LIQUIDKey」は、セキュリティゲート・オフィスのドア等に導入。セキュリティカードが不要なのでその紛失を心配せずともよくなり、安全性と利便性が増した。
どちらの指紋認証もLiquid独自の画像解析とビックデータ解析(AI解析)を活用することで、大規模ユーザー下でも生体情報だけで高速認証できる(特許技術)。これによって登録できるユーザー数の上限は無限で、ビル1棟での採用が可能となる。また、同一指紋データで決済・入退室管理システム双方で認証できるため、一度の登録で双方のサービスを利用可能。今後、指紋認証による新サービスをオフィスシーンだけでなく、日常生活のあらゆるシーンへ拡大する予定だ。

【ニュース提供・エムトレ】《HT》

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