異国文化に触れて吉之助にも変化が!「西郷どん」第6話レビュー
2018年2月14日 20:30
■鈴木亮平と渡辺謙がぶつかる6話
2018年大河ドラマ「西郷どん」の6話が2月11日に放送された。前回の相撲回とは打って変わり、いきなり牢獄に閉じ込められた吉之助。そこで異国の言葉を話す「謎の男」と出会うのだが、その正体や物語の展開に注目が集まったようだ。
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■相撲を取った吉之助が牢獄に……
斉彬(渡辺謙)と相撲を取り、その勝負に勝ってしまった吉之助(鈴木亮平)は牢獄に囚われてしまう。途方にくれる吉之助だったが、同じ牢獄には謎の男(劇団ひとり)がいた。彼は日本人だが異国の言葉を話し、日本語を話そうとしなかった。彼のことが気になった吉之助は、男を連れて牢獄を脱出するのだった。
脱出した吉之助は男と共に実家へ戻り、彼に食事をもてなすことにする。それでも一向に日本語を話そうとしないので、正助(瑛太)を呼んで翻訳させてみる。そこで本当に異国語を話していることはわかったが、やはり自身のことについて話そうとはしなかった。
実は、吉之助を牢獄に入れたのは斉彬の画策だった。吉之助の懐の深さを見込んだ斉彬は、彼ならば男の心を開けると見込んでいたのだ。吉之助が牢に入れられたのは演技で、そして脱出できたのもすべて斉彬の思惑通りだったのだ。
斉彬に答えるように、何も話さない男に対しても献身的に尽くす吉之助とその母。その優しさに触れ、ついに男は自身のことについて話し始める。彼は土佐藩の漁師の息子で、遭難中にアメリカの船に助けられたジョン万次郎だった。彼は異国のことを話し、その中には「アメリカでは好きな人間同士が付き合う」という事実を知る。この言葉に吉之助を始め、正助も驚きを隠せなかった。
■異国事情が日本を脅かす
正体が判明したジョン万次郎は斉彬に招かれることになる。斉彬は彼から外国事情について細かく聞き出そうとするも、その話の内容は信じられないものばかりだった。やはり日本は海外から遅れており、今戦っても勝てる見込みがないことを思い知らされた。
その一方、糸(黒木華)は縁談の話を受けるかどうか迷っていた。一向に吉之助が自分の気持ちに気付く様子がないが、正助から教えてもらった「ラブぜよ」という言葉を信じてもう一度彼にアタックする。しかし、反対に縁談を進められてしまう上、吉之助自身に縁談がやってきた事実を知ってしまう。どうでもよくなった彼女は縁談を承諾し、ついに嫁に行ってしまうのだった。
恋愛要素の強い回になったが、西郷隆盛を語る上で避けて通れないジョン万次郎も登場。今後、彼がどのように絡んでくるのか楽しみである。
「西郷どん」はNHKにて毎週日曜日20時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)