トヨタ自、JT、セガサミーHDなど/本日の注目個別銘柄

2018年2月7日 16:34


<7203> トヨタ自 7372 +86反発。前日に第3四半期の決算を発表。10-12月期営業利益は6736億円で前年同期比54%増益、市場予想を3割近く上回る着地となった。通期予想は2兆円から2.2兆円に増額修正、2.1兆円レベルのコンセンサスを上回っている。為替の影響に加えて、原価低減効果が想定以上との見方になっている。本日は全体相場の地合いが改善する中、上振れ決算がストレートに評価されやすい状況にもなっているようだ。

<2914> JT 3301 -210大幅続落。前日に発表した決算内容が嫌気された。前12月期営業利益は5611億円で前期比5.4%減益、市場予想の5700億円レベルを下回ったが、一過性の損失が背景でサプライズはない。ただし、今12月期見通しは同横ばいの5610億円、6000億円前後のコンセンサスを下振れている。焦点となる今期国内タバコの調整後営業利益は13%減益を計画しており、ネガティブな見方につながったようだ。

<8111> ゴルドウイン 12540 +2120大幅反発で上昇率トップ。第3四半期累計営業利益は65.1億円で前年同期比78%増益、気温の低下でダウンウエアや防寒アクセサリーなど防寒衣料が好調だったもよう。上振れ推移を受けて、通期予想は従来の50億円から62億円、前期比59%増益へ上方修正、配当予想も75円から85円に引き上げている。好決算に加えて1:2の株式分割実施も発表、株価水準が高いだけに流動性向上に繋がるとの期待も高まっている。

<6841> 横河電 2173 +107大幅反発。前日に第3四半期決算、並びに業績予想の下方修正を発表。通期営業利益は360億円から330億円に下方修正、予想外の下方修正であるが、買収企業の事業計画見直しに伴う貸倒引当金27億円の計上といった一時的な要因が主因となっている。一方で、主力の制御事業は実質増額修正となっており、ポジティブに捉える動きが先行。原油価格の上昇に伴う今後の受注環境の好転も先取りする動きへ。

<9684> スクエニHD 4375 -515大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は337億円で前年同期比57.2%増となり、通期計画レンジ上限値である300億円を超過している。ただ、市場コンセンサスは400億円を超える水準。10-12月期では79億円で同23.2%減益、好調だった「ラブライブ!」関連分野における前年同期の反動が出た格好。10-12月期の収益鈍化を受けて、通期コンセンサスが切り下がる形になっているようだ。

<5741> UACJ 2581 -153大幅続落。前日に通期業績予想の下方修正を発表。経常利益は300億円から220億円に減額修正、市場予想は290億円程度であった。在庫評価の影響を除いたベースでも232億円から143億円に引き下げ。UWHの収益悪化や国内を中心とした販売減少などが想定以上の収益悪化の背景。自動車用パネルへの生産シフトに伴う費用増加なども響いた。

<6460> セガサミーHD 1479 +127大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は256億円で前年同期比27%減益、11月末に下方修正された会社計画130億円は大きく超過。10-12月期では、営業損益が11億円の赤字となり、前年同期197億円の黒字から大幅な悪化となっているが、想定よりも赤字幅は限定的で、規制強化などの影響による過度な先行き懸念が後退する状況に。なお第4四半期のラインナップは前四半期比で強いとの見方も。

<6707> サンケン電 848 +99大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は85.9億円で前年同期比で約2.7倍となった。通期計画100億円に対する進捗率は85%となり、上振れ期待が先行する状況となっている。白物家電向けICの好調持続に加え、自動車向けICやセンサー製品も上伸した。上半期も同2.5倍と好調であったが、高い収益変化率の継続確認で、一段と評価が高まる展開になっている。《DM》

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