【業績でみる株価】キャリアインデックスは18年3月期は記念配当を実施、業績予想も増額の可能性
2018年2月6日 09:42
キャリアインデックス<6538>(東1)は、国内大手転職サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトを運営している。18年3月期大幅増収増益予想で増額の可能性が高いだろう。なお東証1部への市場変更記念配当を実施する。株価は上場来高値圏だ。上値を試す展開が期待される。
■求人情報をネットワークした転職情報サイト運営が主力
17年12月14日付で東証マザーズから東証1部に市場変更した。国内大手転職サイトやアルバイト・派遣サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトを運営している。また新規分野では資格・お稽古などのスクール情報サイトを運営している。
ユーザーの登録・応募に応じた送客成果報酬課金を収益柱としている。主力の正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」の17年9月末時点の会員登録人数は16年9月末比17万人増の94万人、求人掲載件数は16万件増の72万件、アルバイト・派遣情報サイト「Lacotto」の求人掲載件数は32万件増の108万件、ファッション業界に特化した転職情報サイト「Fashion HR」の会員登録数は0.8万人増加の2.3万人だった。
17年11月には正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」において、エムスリーキャリアの医療関連転職支援サービスと提携を開始した。また18年1月には、アウローラが運営する女性をターゲットにした転職サイト「RUN-WAY」との提携を開始した。
■18年3月期に記念配当を実施、業績予想も増額の可能性
18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比26.3%増の21億52百万円、営業利益が35.8%増の6億06百万円、経常利益が28.3%増の5億93百万円、純利益が23.7%増の3億52百万円としている。良好な事業環境を背景に登録会員数が増加基調であり、大幅増収増益予想である。
第2四半期累計は売上高が前年同期比41.4%増の11億12百万円、営業利益が2.1倍の3億56百万円、経常利益が2.0倍の3億56百万円、そして純利益が98.1%増の2億24百万円だった。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.7%、営業利益が58.7%、経常利益が60.1%、純利益が63.6%と高水準である。通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。
なお1月24日に記念配当の実施を発表した。期末に東証1部への市場変更記念配当5円を実施し、年間配当を5円(17年3月期は無配)とする。
■株価は上場来高値圏
株価(17年10月1日付で株式2分割、17年12月14日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は上場来高値圏だ。17年12月の1992円を突破し、1月31日の2400円まで上伸した。2月5日の終値は2255円、今期予想PERは約66倍、時価総額は約234億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)