パナソニック、「ソーラーランタン」10万台寄贈達成 30カ国の無電化地域に灯

2018年2月3日 07:27

 パナソニックは1月30日、インドネシアにソーラーランタン5,004台を寄贈したことを発表。これにより、パナソニックが2013年より実施している世界の無電化地域に対しソーラーランタンを寄贈する「ソーラーランタン10万台プロジェクト」において、寄贈台数が目標の10万台を超え、102,716台に到達したという。5年間の活動での寄贈先は、合計30カ国の131団体・機関になる。

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 新興国・途上国の無電化地域等で生活を送っている人々の数は約11億人。医療、教育、経済等の分野において、明かりが無いことに起因する社会課題を解決することを目的に、パナソニックは2013年2月に本プロジェクトを立ち上げた。

 「事業を通じて社会の発展に貢献する」として、パナソニックの創業100周年にあたる2018年までに、合計10万台のソーラーランタンを無電化地域に届けることを目標にした社会貢献活動だ。

 NPO/NGOや国際機関と協力して無電化地域の人々に届けるプロジェクトは、国際社会の共通目標として国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献するものだ。

●持続可能な開発目標(SDGs)とは

 21世紀の国際社会の目標として貧困削減などを目指す「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成を踏まえ、2015年9月、MDGsに代わる今後の目標として国連加盟国は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の最終文書に合意。貧困や環境など17の目標と169項目の具体的な達成基準からなる。

 SDGsは、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す一方、持続可能なエネルギーの利用拡大、海洋資源の保護、気候変動対策など先進国が自国での取り組みを求められる目標も含む。

 つまり、発展途上国の課題みならず、先進国自身が取り組むべき普遍的なものだ。

●社会貢献(パナソニック、「ソーラーランタン」プロジェクト)の取り組み

 創業100周年にあたる2018年までに、合計10万台のソーラーランタンを無電化地域に届ける目標を達成したが、今後も引き続き無電化地域に暮らす人々にソーラーランタンを届ける活動を継続するという。

 継続する活動では、今までのパナソニック社内福祉制度を通じての寄付に加えて、社員以外の人々も参加できるように、活動の輪を広げていく計画という。

 具体的には、2018年4月より新たにクラウドファンディングでの運用を開始。WEBを通じてグローバルに誰でも参加でき、小額から手軽に寄付できる環境を整える。(記事:小池豊・記事一覧を見る

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