【株式評論家の視点】ソーシャルワイヤーは第3四半期営業利益が過去最高、モミ合い上放れ方向
2018年2月2日 09:13
ソーシャルワイヤー<3929>(東マ)は、2015年12月24日に東京証券取引所マザーズに上場。ニュースワイヤー事業とインキュベーション事業を行っている。
ニュースワイヤー事業では、企業や官公庁・団体等に対して、製品やサービス、事業等に関するプレスリリース文書の校正や配信メディアの選定から、リリース配信、掲載結果の調査・報告を実施している。インキュベーション事業では、アジア主要8都市(東京(新宿2拠点、六本木、青山、渋谷)、仙台、シンガポール、インドネシア、インド、ベトナム、フィリピン、タイ)でレンタルオフィス「CROSSCOOP」を運営している。
1月31日大引け後に今2018年3月期第3四半期決算を発表。第3四半期業績実績は、売上高20億9600万円(前年同期比18.1%増)、営業利益2億8400万円(同81.6%増)、経常利益2億8000万円(同94.5%増)、純利益1億9500万円(同2.3倍)に着地。ニュースワイヤー事業では、プレスリリース配信代行サービス「@Press」については従量配信数が増加したほか、メディアクリッピングサービス「@クリッピング」については案件数は増加。インキュベーション事業では、4月に渋谷拠点を新たに開設、さらに7月に増床したことで国内拠点は累積稼働席数が大幅に増加したほか、海外拠点については既存拠点の累積稼働席数が増加。営業利益は過去最高を更新し、会社計画に対する進捗率は81.2%と順調に推移している。
今18年3月期業績予想は、売上高27億8000万円(前期比15.9%増)、営業利益3億5000万円(同58.4%増)、経常利益3億4000万円(同60.6%増)、純利益2億3000万円(同74.6%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当予想は、15円(第2四半期末10円、期末5円)を予定としている。なお、17年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施済み。
株価は、11月15日につけた分割後の安値1208円から10月10日高値1710円と上昇した後、その後、モミ合っていたが、2月1日に1735円ストップ高と買い進まれ分割後の高値を更新している。第3四半期営業利益が過去最高を更新で、会社計画に対する進捗率は81.2%と順調に推移していることを好感した買いが膨らんだ。来3月期増配含みと観測、週足では26週移動平均線がサポートする形で上放れ方向となっており、一段と騰勢を強める可能性もありそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)