玉ねぎの皮を天然色素としてスポーツウェアに利用、ゴールドウインと小松精練

2018年2月1日 05:49

 ゴールドウインと小松精練は、玉ねぎの皮(外皮)を用いて、メリノウール(羊毛の一種で、高級素材として知られる)を染色する新製品を開発した。なお、玉ねぎからの天然色素と化学染料によるハイブリッド染色を行ったものとなっている。

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 玉ねぎの皮。皆さんは何かに利用しているだろうか。たいていの場合はそのまま捨てているのではないだろうか。実は乾燥させて茶にして飲むと体にいいなどという話などもあったりはするが、あまり普及している話ではないだろう。

 玉ねぎの外皮に染料としての機能があることそのものは経験的には古くから知られていた。ただ、あくまで素朴なものであって、それを利用した大規模な商業的展開というのは知られていなかった。

 そもそも天然染色は、美しい色が出るものは多いのだが色落ちがしやすい難点があり、特に、スポーツ衣料への利用は難しかった。だが今回、両社の共同開発による特殊技術が、色落ちしにくく美しい色合いを楽しめる、メリノウールを玉ねぎ外皮と化学染料によって染めたハイブリッド染色スポーツ衣料の開発を実現したのである。

 製品は「Icebreaker(アイスブレーカー)」というブランド名のもと、1月末より販売開始。カラーはサクラ、オニオン、バンブーチャコールの3色が展開される。すべて日本国内で得られた天然の原料(玉ねぎの皮は廃棄に回ったもの)を用い、ハイブリッド染色したものである。

 なお、メリノウールは快適な素材であるので、通年での利用が想定されているという。

 その他概要は以下の通り。

■Icebreaker NATURE DYED(アイスブレーカー ネイチャー・ダイド)

 ハーフスリーブシャツ(メンズ)、品番:IT21870

 価格:1万2,000円(いずれも税別)

 カラー:サクラ オニオン、バンブーチャコール

 サイズ:XS、S、M、L(インターナショナルサイズ)

 素材:メリノウール87%、ナイロン13%

 その他、ハーフスリーブシャツ(レディス)、ロングスリーブシャツ(メンズ、レディス、1万3,000円)、カーディガン(ユニセックス、1万9,000円)を展開。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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