【業績でみる株価】ジーニーはネット広告関連事業を展開、18年3月期大幅増収増益予想
2018年1月31日 12:48
ジーニー<6562>(東マ)は、ネット広告関連のアドテクノロジー事業を展開している。18年3月期大幅増収増益予想である。株価は安値圏だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。
■ネット広告関連事業を展開
10年4月設立、17年12月東証マザーズに新規上場した。ネット広告関連のアドテクノロジー事業を展開している。14年10月にはソフトバンクグループと資本業務提携している。
メディアの広告枠を自動売買するアド・プラットフォーム事業を主力として、マーケティングのAI・自動化を行うマーケティングオートメーション事業も展開している。アド・プラットフォーム事業では「GenieeSSP」が国内トップクラスの規模である。
なお広告業界の繁忙期が年末・年度末となる影響で、収益は下期偏重の季節特性があるとしている。
■18年3月期大幅増収増益予想
18年3月期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比25.6%増の147億31百万円、営業利益が2.1倍の5億48百万円、経常利益が2.7倍の5億22百万円、純利益が47百万円(17年3月期は14百万円の赤字)としている。
国内外で積極的に事業展開し、大幅増収増益予想である。なお投資有価証券評価損や減損損失の計上で純利益は低水準見込みである。
■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階
株価は安値圏2100円近辺でモミ合う形だが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。1月30日の終値は2120円、今期予想連結PERは約739倍、時価総額は約368億円である。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)