川崎市が発注の監視船、重すぎて納品できず 予定の速度出ずに
2018年1月30日 16:11
川崎市が発注していた監視船で、完成後に重すぎて納品できないという異例のトラブルが発生している(朝日新聞、川崎市の発表)。
この監視船は現在運用されている「つばめ」の後継となる予定だったもので、2016年に入札を経て横浜市の造船会社、東亜鉄工に発注された。しかし、建造が進み試験運行を行った段階で市が求めていた要件である「速度19ノット以上」が達成できないことが分かったという。原因は重量過多で、本来重量は30トンの予定だったにもかかわらず、完成後の重量は45トンもあったそうだ。
造船会社側は市に納品断念の旨を連絡、契約解除となったという。建造費は全額が造船会社の負担となるほか、賠償金(契約金額の1割)や本来退役するはずだった現行の監視船の当面の運用費用も同社が支払うとのこと。