都がオリンピックとラグビーW杯のボランティア概要を発表 12万人を募集へ
2018年1月30日 11:55
東京都がラグビーワールドカップとオリンピック・パラリンピックのボランティアの概要を発表。2018年からのスケジュールも明らかになった。
■募集から大会までスケジュール
26日、東京都のオリンピック・パラリンピック準備局が、2019年に開催するラグビーワールドカップと2020年夏季オリンピックのボランティア概要を発表した。これによると、2つの大会を通じて全国で合計12万人に及ぶボランティアを募集し、大会までの間に、面接から研修を行う予定としている。ただし、2つの大会における運営方法は少々異なっているようだ。
■ラグビーワールドカップは1万人超
ラグビーワールドカップは2019年9月20日から11月2日まで、東京都調布市にある東京スタジアムや横浜市の横浜国際総合競技場など、全国12都市で開催を予定している。
今回発表した概要によると、ボランティア人数は大会ボランティアとして12都市で1万人超、うち東京都運営分として2,000人。運営主体は組織委員会と開催都市が併記されており、組織委員会が競技会場内のアクセスエリア内を、開催都市が公共交通機関が会場近隣などのアクセスエリア外を担うようだ。例えば東京都運営分の2,000人については、「組織委員会と東京都が共同で募集予定」となっている。
■東京オリンピック・パラリンピックは11万人
東京オリンピックは2020年7月24日から8月9日、パラリンピックは同年8月25日から9月6日まで、東京を中心に開催予定。
こちらは組織委員会が運営主体となって競技会場や選手村などで活動する大会ボランティアと、東京都などの自治体が運営主体となり公共交通機関や観光地、競技会場近辺などで活動する都市ボランティアに分かれている。ただし後に書くように、面接や一部の研修は共同で行うようだ。
募集人数は、大会ボランティアを8万人、都市ボランティアを3万人としているが、「都市ボランティア3万人には、東京都観光ボランティア及びラグビーワールドカップ2019に向けた先行募集ボランティアを含む」とあるため、ラグビーワールドカップと両方、もしくは大会期間以外でも活動するボランティアが含まれるらしい。
■募集・面接は来年から
募集などのスケジュールは次の通り。
【ラグビーワールドカップ】
2018年3月下旬 募集要項発表
2018年4月~7月 応募受付
2018年8月~12月 面接(12開催都市をツアー形式で実施)
2019年1月~9月 研修
【東京オリンピック・パラリンピック】
2018年7月下旬 募集要項発表
2018年9月中旬 応募受付開始
2019年2月~5月 面接(都内)
2019年10月~ 共通研修
2020年3月~ 役割別研修
2020年6月~ 配置場所別研修
※募集は東京都と組織委員会が個別に、面接・共通研修は一体的に実施
■12万人は集まるか?
東京都では、毎年東京マラソンで約1万人のボランティアを募集・運営しており、ボランティアの運営に実績があると言えるのだが、今回は1桁上の人数だ。
しかも東京マラソンでは、面接や研修、開催日とその前後のイベントを含めても、週末を中心に数日の拘束で済んでいるが、開催期間の長いラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックでは、ボランティアとして拘束される日数も増えそうだ。(記事:県田勢・記事一覧を見る)