2017年のチェーンストア販売額、天候不順で2年連続のマイナスに
2018年1月29日 06:36
2017年1年間の国内チェーンストア売上額が12兆9,175億円にとどまり、2年連続で前年割れしたことが25日、日本チェーンストア協会のまとめで分かった。天候不順の影響で総じて衣料品や住関品の動きが鈍かったうえ、下半期に農産品が相場安の影響で苦戦したのが響いた。
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日本チェーンストア協会のまとめによると、協会会員企業56社、9,904店舗の年間売り上げは、店舗調整後で前年を0.9%下回った。年間売上額が13兆円に届かなかったのは、2013年の12兆7,224億円以来4年ぶり。過去5年間では2013年に次ぎ、2番目に低い数字となっている。
商品種別の売上額は全体の65.5%を占める食料品が8兆4,599億円と、前年を0.5%下回った。品目で前年を上回ったのは畜産品の1.2%増だけ。農産品は2.1%、水産品は1.7%、惣菜は0.1%のマイナスを記録している。
衣料品は1兆720億円で、前年を2.3%下回った。紳士衣料は3.1%、婦人衣料は4.0%、その他衣料・洋品は1.0%の減少となり、前年を上回った品目がなかった。住関品は2兆5,737億円で、前年比2.4%の減。家具・インテリアは0.8%増を記録したものの、日用雑貨品は3.2%、医薬・化粧品は1.8%、家電製品は8.2%のマイナスとなった。サービスは338億円で、前年を5.7%下回っている。
年間売上額を四半期別にみると、店舗調整後で1~3月は対前年比2.2%の減。食料品は比較的堅調だったが、衣料品や住関品が天候不順の影響を受けて伸び悩んだ。4~6月は0.8%の減。食料品がまずまずの動きを示したものの、気温の低下から衣料品や住関品が鈍い動きに終始している。
7~9月は0.3%の減。食料品のうち農産品が相場安の影響を受け苦戦するとともに、衣料品や住関品も天候不順で売れ行きが伸びなかった。10~12月は0.4%の減。食料品では農産品が引き続き低調だったうえ、食中毒問題で惣菜も苦戦した。さらに、衣料品や住関品は台風や長雨の影響で伸びていない。食料品の動きは12月になって回復したものの、住関品の動きに回復傾向は見られなかった。(記事:高田泰・記事一覧を見る)