不正流出発生のコインチェック、総額460億円の補償と事業継続を発表【フィスコ・ビットコインニュース】
2018年1月28日 03:17
*03:17JST 不正流出発生のコインチェック、総額460億円の補償と事業継続を発表【フィスコ・ビットコインニュース】
過去最大規模の不正流出が発生した国内の大手仮想通貨取引所コインチェック(Coincheck)は28日、不正流出した仮想通貨「NEM(XEM)」を保有する約26万人全員に対して、日本円での返金に応じると発表した。流出時の総額約580億円に対して、返金する総額は約460億円規模となるもよう。また、金融庁への仮想通貨交換業者の登録申請に引き続き取り組み、今後も事業を継続する方針を示した。
リリースによると、補償方法はNEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金するとしている。算出方法は、NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロが運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使用して価格を算出するとのこと。補償時期等に関しては、現在検討中としているが、返金原資については自己資金より実施するとしている。
この発表を受けて、市場では一定の方向性が見えたことから過度な警戒感が後退。ビットコインの価格は、26日の不正流出問題発覚前の水準である125万円台まで回復、一時170万円を超える場面も見られた。一部市場関係者は「アルトコインの売買等でCoincheckは高い利益率を有していたはず」と指摘。「日本円や仮想通貨の出金停止措置が続くなど事態の収束とまではいかないが、自己資金で返金原資を賄うとの内容を見る限り、同社はしっかりとした財務基盤を持っていると見ることもできる」とコメントしている。
※ビットコイン/日本円はフィスコ仮想通貨取引所、ビットコイン/米ドル及びアルトコイン上昇率はCoin Market Capを参照。なお、ビットコイン価格については値動きの関係上、ニュース作成時から大きく変動している場合がございます。あらかじめご了承ください。《MT》