働く主婦の家計、2018年は苦しそう約5割 家計増やすなら副業
2018年1月23日 06:50
株高、企業業績過去最高など日本経済は好調という文字が新聞やテレビなどで躍ることが多い。だがしかし、働く主婦たちの意見はどうか?主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関しゅふJOB総研は『家計と稼ぎ方』について働く主婦層745名にアンケート調査を行っている。
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単刀直入に「2018年の家計はどうなりそうか?」と質問。「苦しくなりそう」48.9%、「変化なし」39.2%、「ゆとりできそう」11.9% という回答だった。
もし、あなた自身が本業以外で家計を増やすとしたらどんな方法を選択するか?と質問。「副業(雇用契約)」39.2%、「ポイントを貯める」31.8%、「中古品などの所有物を売る」29.5%、「株や投信信託、通貨など金融商品の売買」23%、「宝くじを買う」15.4%、「競馬・競艇」0.8%、「パチンコ」0.3%という回答があった。働くこと以外でお金を稼ぐ方法を考えている人も意外と多いようだ。
また、政府は女性が活躍する社会を後押ししてるが、2018年は2017年より女性が働きやすくなるとか質問。「思う」38.7%、「思わない」61.3% 。女性の多くは今年も変わらないと思っているようだ。少数派だが働きやすくなると思うと答えた女性にその理由を聞いた。「働く女性の数がさらに増える」60.4%、「職場や社会の理解がさらに進む」46.5%、「産育休や在宅勤務の制度がさらに進む」33.3%、「家族の理解がさらに進む」23.3%という回答が多かった。
今回の調査では家計にゆとりができそうと回答した人と、家計が苦しくなりそうと回答した人の率直なコメントもピックアップしている。ゆとり派の意見は「主人が昇給したため(40代:派遣社員)」「子供が社会人になり、教育費が終わる(50代:フリー/自営業)」「2018年から扶養枠を外れて仕事をするから(40代:パート/アルバイト)」など。
一方、苦しい派の意見は「給料も上がらないし、景気も良くならない。なのに、物価は上がる(40代:パート/アルバイト)」「消費税アップや、将来の子供の事を考えたら切り詰めていかないと心の余裕がない(30代:パート/アルバイト)」「介護などで普通に働けず、仕事がなくなり、さらに医療費でかさむことが予想される(40代:SOHO/在宅ワーク)」。
多くの主婦の回答やコメントをよく見てみると日本経済が順調に回復し、家計が潤っていくと考えている人は少なく、自らが積極的に働き収入を増やすという意見が多かった。他力本願ではなく個人で何とか打開しようという人が意外と多いことが実に印象的だった。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)