ジャガー・ランドローバー、70年前の自社製品のレストア・プロジェクト始動

2018年1月17日 23:13

 ジャガー・ランドローバー(ランドローバー)の創業は1948年に遡る。つまり、2018年で創業70周年であるので、様々な記念事業を企画しているのだが、その一環として、ほぼ創業当初の自社製品である「LAND ROVER」オリジナル・ローンチ・モデルのレストア・プロジェクトを始動するという。

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 一応基本的なことを解説すると、レストアというのは、著しく老朽化あるいは故障している自動車などを、修復し稼働可能な状態に復元することを言う。具体的にどうやってレストアするかはどういう目的で行うかで様々である。つまり、極限まで当時のパーツに近づけることもあれば、外装以外は入れ替えてしまうという形のレストアもある。博物学的遺品としての保存を前提とする場合もあれば、クラシックカーを街で乗り回すためにレストアする好事家もある。今回のものはおそらく前者にカテゴライズされるレストアであろうかと思われる。

 そのオリジナル・ローンチ・モデルはずっと同社が保管していたものではなく、逸失されたものの奇跡的に現存していた車両が、最近になって発見され同社に回収されたものである。

 そもそもは1948年のアムステルダム・モーターショーにおいて発表されたプリプロダクション・モデル3台のうち1台であったという。1960年代まで保存されていたが、その後行方不明になった。最終的には、英国ソリハルで発見されたという。もちろん徹底的な検証が行われたが、間違いなく1948年のそのモデル、現物だそうだ。

 70年も前のプロトタイプ車を、なるべくいい状態で保存しながら走行可能な状態にするというのはなまなかなことではないが、同社はそれに総力をあげて挑戦するつもりでいる。

 一般向けの公開などについては、行われるのかどうか、どういう形で行われることになるかなど、現状では発表されていない。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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