ドコモ、期限間近の食品購入でポイント付与する取組実施 廃棄食品削減へ

2018年1月17日 07:02

 NTTドコモは15日、食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品を減らすため、スマホアプリ「EcoBuy」を活用した実証実験を行うと発表した。アプリを用いて賞味期限および消費期限の近い食品を購入するとポイントが得られる仕組みだ。

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 実施期間は1月19日から2月28日までの41日間を予定しており、場所は東京都中央区にある「miniピアゴ入船1丁目店」。東京都環境局資源循環推進部計画課が募集した「持続可能な資源利用に向けたモデル事業」の一環として行われる。

 miniピアゴ入船1丁目店には、期限が近くなったEcoBuy対象商品がある。ポップなどで印がつけられたそちらを購入後レシートならびに商品を撮影すると、商品情報を読み取りその内容をポイントセンターで確認。条件を満たしていれば定価の約20%がポイントとして付与される。例えば600円ほどの買い物をすれば、約120ポイントが得られる。

 対象商品は牛乳やパン、シュークリーム、卵、うどん、納豆、豆腐、肉、魚、サンドイッチなどの各種食品。期限が迫ったそれらの購買、消費を促し、食品廃棄物の削減を図る。

 アプリで読み取った食品については、その賞味期限、消費期限が近づいてきた一定のタイミングで利用者に期限情報を通知。すでに利用者が完食している場合はサンキューメッセージを、そうでない場合はレシピや食事シーンを提案する。

 国連食糧農業機関によると、食べられることなく捨てられる食品の量は世界で年間13億トン。環境省による食品廃棄物などの利用状況調査では、2014年度の日本において年間621万トンの、本来食べられるはずの食品が捨てられていたとされる。

 同省の資料によれば、この日本の食品ロス量は世界全体における食品援助量の2倍。国民1人が毎日茶碗1杯分を捨てた場合の量にも匹敵する。ドコモは今回の実証実験などを通じて、このような食品ロス削減を支援していくという。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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