ゼロからわかる先物・オプション取引入門(5)もし今持っている株が下がったら、どうする?(三井智映子)

2017年12月29日 11:34


*11:34JST ゼロからわかる先物・オプション取引入門(5)もし今持っている株が下がったら、どうする?(三井智映子)
皆様、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。
皆さんは株式投資をされていますか?また、株式投資をされている方は相場の下落局面に備えてリスクヘッジをしていますか?下落局面ではひたすら耐え忍ぶ…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」の第5回目は「もし今持っている株が下がったら、どうする?」と題して、日経225先物を現物株のリスクへッジに活用することをご提案させていただきます。この考え方は、日経平均やTOPIXとの連動性が高い個別銘柄に有効です。


◯持っている現物株のリスクヘッジとして日経225先物を活用!

先物取引では「買い」と「売り」のどちらでも取引ができるということは、これまでお伝えしてきましたね。そう、先物取引では何も持っていない状態から、「売る」ことが可能です。また、日経225先物、TOPIX先物などの株価指数先物取引の場合、日経平均株価やTOPIXの株価指数の動きに連動しているので、相場全体が上がっている時は「買い」で、下がっている時は「売り」で利益を出すことができます。そのため指数との連動性が高い現物株を保有している際に指数先物のポジションを「売り」で保有していればリスクヘッジになります。


◯株式の信用取引より、始めやすい?

指数先物の「売り」が現物買いのリスクヘッジになるといっても、株式の信用取引(売り)でもヘッジになるのでは?それとどう違うの?と疑問に思われた方もいらっしゃいますよね。確かに株式の信用取引をすれば「売り」から入ることもできます。ですが株式の信用取引では、株式や現金を借りているので金利等の費用が発生します。

先物取引では借りる対象がないため、金利等の費用もかかりません。また株式は「売り」から入れる銘柄と入れない銘柄がありますが、指数先物なら指数に連動しているのでそういったことを考えずに買いポジション全体のヘッジとすることができます。そのため指数との連動性が高い個別株に対して指数先物でリスクヘッジをするのは有用だと考えられます。


◯下がりそうなときは売りからのスタートも可能

日本の投資家の八割が株式市場で「買い」しかしていないと言われています。信用取引はハードルが高いと考えている人が多いのかもしれません。しかし現物の「買い」だけでは下落局面でのリスクが…と考える場合、「売り」からも入りやすい指数先物でリスクへッジをするという選択肢を考えてみてもよいのではないでしょうか。もちろん、相場が下落しそうな局面では、リスクヘッジではなく、利益を出すために指数先物の「売り」からスタートするということも、もちろん可能です!


さて先物・オプション取引入門、日経225先物を現物株のリスクへッジに活用できることはおわかりいただけたでしょうか。この連載を通して先物を身近に感じていただければ幸いです。
なお先物・オプション取引を行うには、証券会社に口座を開設する必要があります。お得に取引をしたい方にはオンライン取引のできる証券会社がおススメ!オンライン取引は、PCやスマホから誰でもカンタンに取引することができ、手数料が安いのが特徴です。手数料は利益に直結するので重視したいところですよね。価格.comによる証券会社別の日経225先物手数料比較ランキング(2017年11月時点)を見てみると、第1位は日産証券、第2位はライブスター証券、第3位はカブドットコム証券となっています。オンライン証券会社選びの参考にしてみてください。また証券会社によってはプレゼントなどのキャンペーンを実施している会社もあるので併せてチェックしてみてくださいね。

「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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